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デビットカードとプリペイドカードはどちらが便利?その違いを検証

デビットカード

諸事情によりクレジットカードを作ることができない、または使い過ぎやカード情報の漏洩が怖いのでクレジットカードを持ちたくないという人でも、現金払い以外の選択肢として使えるのが「デビットカード」「プリペイドカード」です。

デビットカードやプリペイドカードは、クレジットカードと同じように、ネットショッピングや実店舗での支払いに使うことができます。

一方、クレジットカードとの大きな違いは

与信審査がない

後払いはできない

分割払いはできない

などの点があります。

クレジットカードのような厳しい審査はないので、金融ブラックの人でも会社で働いていない人でも簡単に作ることができます。ただし、自分の口座に入っている/チャージされている金額以上の支払いには使えませんし、分割払いもできません。

こうして見ると、デビットカードとプリペイドカードはよく似ているような気がしますね。では、実際どんな違いがあるのか、そしてもしクレジットカードを作れない場合、デビットカードとプリペイドカードのどちらを作った方がいいのか、詳しく比較していきます。

 

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デビットカードとは?

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デビットカードとは、買い物や支払いなどの際にキャッシュレスで使えるカードです。カードは指定の銀行口座と直結しているので、カードを使った場合、原則その場で「銀行口座から引き落とし」がされます。

なので、デビットカードに紐づいた銀行口座の残高以上は使うことができません。たとえば、口座に5千円しか残高がない状態で、1万円のものをデビットカードで買うことはできません(残高不足で決済不能になります)。

後払いが原則のクレジットカードとの一番大きな違いはこの点ですね。逆に言えば、「その都度、あるだけしか使えない」ので、クレジットカードのようにいざ支払日になって請求金額の多さにびっくりし「お金が足りない…!」などと慌てる心配はありません。

デビットカードの種類

デビットカードにはVisaとJCBがあります。Masterカードは現在(2019年)デビットカードの扱いはありません。

Visaのデビットカードを扱っている銀行は次のとおり(2018年11月現在)

愛知銀行・スルガ銀行・楽天銀行・ジャパンネット銀行・りそな銀行・GMOあおぞら銀行・埼玉りそな銀行・三菱UFJ銀行・近畿大阪銀行・イオン銀行・琉球銀行・ソニー銀行・住信SBIネット銀行・北國銀行・三井住友銀行・西日本シティ銀行・常陽銀行・北陸銀行・北海道銀行・滋賀銀行・福井銀行・池田泉州銀行・ゆうちょ銀行・関西みらい銀行

 

JCBデビットカードを扱っている銀行は次のとおり(2019年3月現在)

じぶん銀行・京都銀行・みずほ銀行・熊本銀行・もみじ銀行・北洋銀行・七十七銀行・沖縄銀行・親和銀行・中国銀行・北陸銀行・十六銀行・山口銀行・秋田銀行・大垣共立銀行・楽天銀行・名古屋銀行・三菱UFJ銀行・東邦銀行・イオン銀行・西日本シティ銀行・セブン銀行・愛媛銀行・北九州銀行・福岡銀行・紀陽銀行・ちばぎん・池田泉州銀行
以上の28銀行です。

デビットカードは銀行口座直結のカードなので、発行元はすべて銀行です。

デビットカードを作る手順

新しくデビットカードを作る場合には、まずその銀行に口座を開設する必要があります。

銀行窓口・郵送・オンラインのいずれかで口座開設手続き

キャッシュカードを選ぶときに「デビット機能付き」を選ぶ(一体型の場合)

or

別途デビットカードの発行手続きを行う(キャッシュカードとデビットカードが別々の場合)

本人確認書類を提出

デビット機能付きのキャッシュカードまたは個別のデビットカードが郵送されてくる

*デビットカードには、1枚で「デビット機能」と「キャッシュカード機能」の両方の役割を果たすものと、キャッシュカードとデビットカードが別々になっているものがあります。

*すでに口座を持っている人は、その口座でデビットカード(orデビット機能)を申込めばOK。

デビットカードの見た目

デビットカードは、見た目はクレジットカードとほとんど変わらないものが多いです。当然VISAやJCBのロゴも入っていますし、表面には16桁のカード番号、名前、カードの有効期限が、そして裏面には署名欄と3桁のセキュリティコードが記載されています。

ただし、カード番号はエンボス加工(浮き出るような加工)してありません。カードに数字が印刷されているだけです。また、カードによっては表面に大きく「Debit Card」と印刷されているものもあります。

支払い時の注意点

実際の店舗でもネットショッピングでも、支払いをするときには「クレジットカード一括払い」と言いましょう(選択しましょう)

お店側からすると、デビットカードの決済処理はあくまで「クレジットカード扱い」です。「デビットカードで支払いたい」と言うと混乱する恐れがありますので、表現は悪いですが「クレジットカードのふり」をして支払いをするのが正しい方法です。

ネットショッピングの場合も同様です。支払い方法を選択するときに「デビットカード」という選択肢はありません。「え!?デビットカード使えないの?」などと慌てずに、「クレジットカード」の「一括払い」を選択してカード番号などを入力すればOKです。

 

プリペイドカードとは?

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一般的にプリペイドカードと言えば、「事前に支払った(もしくは入金した)分だけ使うことができるカード」のことで、用途によって幅広く使われています。Amazonギフト券やiTunesカードなんかも「Amazon限定」「App(iTunes) Store限定」で使えるプリペイドカードの一種です。

ここでは、VisaやJCB、MasterCardなどクレジットカード代わりとして、ネットショッピングや実店舗などで支払いの手段として使うことができるプリペイドカードについて説明します。

プリペイドカードを使えば、デビットカードと同様キャッシュレスで買い物などの支払いができます。ただし、プリペイドカードの場合は、そのカードに事前に入金(チャージ)してある分しか使えません。5,000円しか入金していないカードで1万円の買い物はできません。

 

*ただし、バンドルカードというプリペイドカードなら、月2万円までの後払いが可能です。プリペイドカードなのに後払いOKというカードはバンドルカードだけ。

詳しくはこちらの記事で紹介しています。

>>プリペイドカードなのに後払い!?バンドルカードの「ポチっとチャージ」は金欠のときの救世主になる?

 

また、デビットカードのように自分の口座に直結しているわけでもないので、使いすぎて「気づいたら口座がすっからかん」なんていう心配もありません。

あくまで自分で「チャージ」した分しか使えないのです。たとえ銀行口座に100万円の預金があったとしても、プリペイドカードに5,000円しかチャージしていなければ、そのカードで5,000円以上の買い物はできません。

そういう意味では、使い過ぎやセキュリティ面で不安が大きい人に一番向いているのはプリペイドカードと言えるでしょう。

その一方で、クレジットカードやデビットカードにはない「入金(チャージ)をする」という手間がかかることもお忘れなく。

プリペイドカードの種類

クレジットカード代わりに使えるプリペイドカードは、Visa、JCB、MasterCardの3種類があります。

また、インターネットと実際の店舗(VisaやJCBやMasterCardの加盟店)の両方で使えるタイプもあれば、インターネットでの決済のみに使えるタイプや、海外でのみ使えるタイプなど、使える場面が限定されているカードもあります。インターネット決済でのみ使えるタイプには、カード本体は発行されず、ネット上でアカウント登録をすることで自分のカード番号を管理して使うようなものもあります。

代表的なプリペイドカードは次のとおりです。

 

【Visaプリペイドカード】

三井住友VISAプリペイド、ANA VISAプリペイド、ソフトバンクカード、オリコプリペイドカード、ココカラクラブカード、エポスVisaプリペイドカード

 

【Visaプリペイドカード(カードレス、インターネット決済専用)】

V-プリカ、ドコモ口座

 

【MasterCardプリペイドカード】

マネパカード、dカードプリペイド、au WALLETプリペイドカード、オリコプリペイドカード、WebMoney Card、マルチカレンシーキャッシュパスポート(海外旅行専用)

 

【MasterCardプリペイドカード(カードレス、インターネット決済専用)】

MasterCardプリペイドねっと

 

【JCBプリペイドカード】

LINE Pay カード、JCBプレモカード、おさいふPonta

 

プリペイドカードを作る手順

コンビニや家電量販店で購入できるものやカードレスのタイプは、購入(チャージ)手続きが済めばすぐに使えるものがほとんどです(ただし、コンビニで買えるLINE Pay カードは購入後LINEのアプリで登録する必要があります)。

一方、固有のカードを作成するタイプは、ネットなどで手続きしてから手元に届くまで数週間かかるものもあります。

コンビニや家電量販店で購入する場合

店頭でカードを購入

裏面に署名をしたらすぐに使える

何もする必要はありませんね(笑)。

あとは、残高照会したりチャージ(コンビニ店頭で直接チャージできるものもあります)するために、インターネットのマイページというのに登録するくらいです。

ただし、このようなタイプはカードを使えるお店が限られていることもあるので注意が必要です。

たとえば「JCB プレモカード」はコンビニでも購入→即使えるカードですが、使える店舗(実店舗もネットショップも)がかなり限られています。たとえば2016年現在、セブンイレブンでの利用はできません。Amazonや楽天でも使えません(→JCBプレモカードが利用できる店舗一覧)。「Amazonの支払い用にプリペイドカード買ったのに、使えなかった!」なんてことにならないように、最初にそのお店で使えるかどうか確認してから購入するようにしましょう。

>>JCBプレモカードはクレジットカード代わりになるのか?実際に購入して使い勝手を調査

 

「LINE Pay カード」「おさいふPonta」はコンビニで購入できるプリペイドカードでありながら、ネットショッピングでも実店舗でもクレジットカードと変わらないくらい多くの店舗で使うことができる便利なカードです。JCBの提携カードなので、基本的にJCB加盟店なら使うことができます。楽天やAmazonでの買い物にも使えますよ。

>>コンビニで買える最強プリカ「LINE Pay カード」|クレジットカード代わりの簡単便利な使い方

>>Pontaカードと「おさいふPonta」の違いとは?使いやすさとポイント還元率を徹底検証!

インターネット登録→購入する場合

該当のプリペイドカードのサイトで登録

希望金額のプリペイドカードを購入(インターネットバンキング等ですぐに決済)

カードが発行される(郵送で送られてくる)

*カードレスの場合は、登録&購入してすぐに番号が発行されて使えるようになります。ただし、カードレスのものはインターネット決済のみでの利用になり、実店舗では使えません

プリペイドカードには追加のチャージができるので、1枚作っておけばそのカードを繰り返し使うことができます。

ただし、発行やチャージには手数料がかかるカードが多いので、事前に確認しておきましょう。

たとえば、三井住友VISAプリペイドカードの場合、発行手数料で200円、発送手数料で440円がかかります。チャージ手数料は200円です(ただし、指定のクレジットカードからのチャージに限り無料になる場合もある)。

支払い時の注意点

VisaとMasterCardのプリペイドカードの場合、実際の店舗でもネットショッピングでも、支払いをするときには「クレジットカード一括払い」と言いましょう(選択しましょう)。決済処理はあくまで「クレジットカード扱い」です。

*ただし、JCBプレモカードは、ネットショッピングで使う際に「JCB(クレジットカードの方)」ではなく「JCBプレモカード」というのを選択しなければいけないようなので注意。

 

デビットカードとプリペイドカード、どちらが便利?

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デビットカードとプリペイドカードの共通した特徴は

・審査なしで作れる

・クレジットカードのように、利用額に応じてポイントがつく(ただし、ポイント還元率はクレジットカードより低め)

・一括払いのみ(分割払いはできない)

・高速道路のETCやレンタカーの支払いには使えない

特に「審査なしでカードを持てる」という点は、過去に延滞などでブラックになっている人や無職の人など、クレジットカードを作れない人にとっては大きなメリットとなります。

では、それ以外で、デビットカードとプリペイドカードのメリットとデメリットを比較してみましょう。

 

【デビットカード】

メリット

・公共料金の支払いにも使える(一部、使えないカードも有。また、ソフトバンクは携帯電話料金の支払いでデビットカードは対応していません)

・格安スマホでも料金の支払いにデビットカードを使える会社がある(楽天モバイルなど)

・口座にお金が入ってさえいれば使えるので、楽(わざわざチャージをしなくてもいい)

デメリット

・まずはデビットカードを発行している銀行に口座を開く必要があるので、すぐにカードを作ることができない(すでに口座を持っている銀行で発行する場合も、デビットカードを申し込んでから手元に届くまで数日~数週間かかります)

 

【プリペイドカード】

メリット

・コンビニで売っているものであれば、買ってすぐに使える

・友達や家族などにプレゼントできるものもある

・「使い捨て」もできるので、セキュリティ面の不安が少ない

デメリット

・利用できる店舗が限られているカードもある

・公共料金の支払いには使えない

・格安スマホの料金支払いにも使えない

*ただし、LINE Pay カードはLINEモバイルの支払いに使えます。

>>クレジットカード不要の格安スマホ|デビットカード・プリカ・口座振替が使える会社は?

・カードにチャージしたお金は戻ってこない(もし使わなくなっても、カードに残っているお金を引き出せない)

・残金が少なくなったら、いちいちチャージしないといけない

 

こうして見ると、デビットカードはよりクレジットカードに近い使い方に向いていますね。使える範囲も少し広いですし、逆に個人情報との紐づきが強いので、セキュリティ面ではクレジットカード並にしっかり管理する必要があります。

また、継続して長い期間に渡って使いたい場合には、チャージする手間のかからないデビットカードの方が使いやすいですね。

一方プリペイドカードは、「今すぐに使いたい」とか「セキュリティ面が不安なインターネットサイトでの買い物に使いたい」などという場合には便利です。コンビニで買ったら即使えるものもあったり(使える店は限られますが)、仮に利用したサイトからカード番号などが流出してしまっても、それ以降カードを使わなければいいだけなので、被害は限られたものに抑えられます。

ただ、購入やチャージに手数料がかかるものもあるので、どのカードがお得なのかをしっかり調べてから使った方がいいですね。

デビットカードもプリペイドカードも、クレジットカードの代わりとして便利に使えるカードであることは間違いありません。自分の利用場面・利用状況に合うカードを見つけて、クレジットカードなしでも快適な買い物ライフを送りましょう!

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