浅草観光と言えば、もちろん「雷門」や「浅草寺」、仲見世通りや新仲見世通りなど周辺の下町グルメ・ショッピングといったところが定番ですよね。
もちろん定番こそが鉄板なんですが、何度も浅草に観光に来ている人だと、毎回同じようなコースを巡って「浅草を堪能」して帰るワンパターンに陥りがちです。
そこで、浅草観光の帰り道に「水上バス」を選んで、プラスアルファの「プチ観光」はいかがでしょうか。
お手頃な料金で隅田川クルーズを味わえる水上バスに乗れば、浅草から浜離宮、豊洲、お台場などへ船で行くことができちゃうんです。
今回は、「浅草観光をしたあと」ということで、コンパクトにプラスアルファのプチ観光をするにはもってこいの「浜離宮コース」をご紹介します。
浅草の水上バス乗り場で船に乗船
浅草の水上バス乗り場は、東武浅草駅のすぐそば、隅田川ぞいの吾妻橋のふもとにあります。「水上バス」の看板が出ているので迷うことはないはず。
東京観光汽船(TOKYO CRUISE)
問い合わせ:0120-977-311(9:30~17:30)
web:東京都観光汽船公式ページ
建物の中に入るとすぐにチケット売り場があります。外国人のお客さんが多いので、券売機のところでスタッフの方が買い方の指南をしてくれていました。
浅草から浜離宮へのチケットには浜離宮庭園の入場券がセットになっています。大人は1,040円。小学生はなんと400円で行けてしまいますので、家族での観光にもピッタリです。
日曜日の昼過ぎという混雑しそうな時間帯に行ったのですが、お花見などの超混雑期でなければ、浅草~浜離宮の船は当日券を買ってそのまま並べば希望の出発時間の船に乗れるようです。
当日券は現金のみで購入可能。クレジットカードは使えないのでご注意を。
だいたい1時間に1便から2便くらいの割合で船が出ています。天候によって欠航になる便もありますので、事前に確認するようにしましょう。
浜離宮までの乗船券と浜離宮の入園券の2枚出てきます。入園券は浜離宮に到着したときに提示する必要がありますので、失くさないようにしましょう。
チケットを購入したら、建物から隅田川のテラスにある乗り場へと出ます。赤と白のかわいらしいデザインの船(でも船の名前は「竜馬」笑)が到着し、船内へと乗り込みます。
隅田川クルージングは気持ちがいい!
竜馬は定員が560名(立ち席も含む)という大きな船です。船の後方がデッキのようなかんじになっていて、隅田川の風を感じながらクルージングができます。
スカイツリーを背にして船は川を下って行きます。
隅田川クルーズのポイントは、なんと言っても橋の多さ。浜離宮までのクルージングで通過する橋は、
吾妻橋、厩橋、蔵前橋、総武線の橋、両国橋、新大橋、清洲橋、隅田川大橋、永代橋、中央橋、中央大橋、佃大橋、勝鬨橋、築地大橋
と、なんとその数14にものぼります!
「橋の真下」という、ふだんあまり見ることのできない風景を楽しむことができますね。これは吾妻橋の真下の様子です。
約30分の船旅で、浜離宮に到着です。湾岸エリアの高層ビル群の中に、きれいな緑が見えてきます。
浜離宮恩賜庭園は、コンパクトな都会のオアシス
浜離宮恩賜庭園は、もともと徳川将軍家の庭園として江戸時代に作られたものです。明治維新のあと皇室の離宮となって、その際に「浜離宮」という名前になったそうです。昭和20年に東京都に下賜されて、都立の文化財庭園である「浜離宮恩賜庭園」として一般公開されるようになりました。
水上バスの発着場から庭園の中へ足を踏み入れると、都会の喧騒から遮断された緑の空間が広がっていて、なんとも言えない不思議な空気を楽しむことができます。
浜離宮には季節の花を楽しめる「お花畑」があります。
私が訪れた10月はコスモスの時期ですが、今年は残暑が長かったことと雨が多かったこともあって、あまりたくさん咲いていないということでした。キバナコスモスの方が多かったです。
「三百年の松」という大きな松の木。大きさもさることながら、その形の美しさに圧倒されます。
浜離宮内の細い小道を歩いていると、ところどころで「ホントにここは東京のど真ん中なのか!?」と目を疑うような深い緑に遭遇します。木漏れ日がきれい。
妖精かなんかが飛び出してきそうな雰囲気の深い草木です。自分が今どこにいるのか一瞬分からなくなるという、なんとも言えない不思議な感覚に陥ります。
そして、浜離宮の最大の見どころと言えば、「中島の御茶屋」。庭園の中の大きな池に浮かぶようにして建てられた御茶屋は、周囲のもりもりした緑&高層ビルとの間で絶妙なコントラストを描いています。
御茶屋の中では抹茶や和菓子を楽しめます。
30分もあれば庭園全体を散策することができますので、プチ観光、浅草観光のあとのアフター観光には最適ではないでしょうか。
定番の浅草観光にアクセントを!
水上バス+浜離宮恩賜庭園散策コースは、時間的にも料金的にもコンパクトな観光プランとしてオススメです。
特に浅草というのは「ザ・観光地」。人ごみのごちゃごちゃした雑踏を楽しむことこそが浅草観光の醍醐味と言えるでしょう。そんな下町の喧騒にあふれた浅草を楽しんだあとに、対極とも言える「川&庭園」という自然体感ゾーンでその日を締めることで、観光疲れまでも癒すことができちゃいますよ。
帰りは地下鉄汐留駅またはJR新橋駅まで歩いてすぐですので、まさに浅草からの帰りに寄り道する感覚で行ってみてはいかがでしょうか。
浜離宮恩賜庭園
開園時間:午前9時~午後5時(入園は4時30分まで)
休園日:年末年始(12/29~1/1)
問い合わせ:03-3541-0200
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