浅草でのお花見の定番と言えば、なんといっても隅田川沿い(墨田公園)の桜ですよね。
都内の人気お花見スポットとしてもトップを争う隅田公園の桜は、隅田川の水面に落ちる花びらの情緒も相まって、毎年多くの花見客を楽しませています。
ただ、普段から観光スポットとして人気の高い浅草エリアだけあって、満開時期の隅田公園は歩くのもままならないほど大勢の人・人・人。お花見をゆっくりできるような状態ではないかもしれませんね。
そこで、人が多すぎるのが苦手という方向けに、浅草界隈でゆっくり桜を楽しめる超穴場のお花見スポットをご紹介しましょう。
まずは、浅草寺で桜をチェック!
せっかく浅草に来たのですから、まずは浅草寺でお参りですね。
まず、雷門から仲見世通りを歩いていくと、浅草寺の手前に何本もの桜の木を見つけることができます。
この日は残念ながら『花曇り』でしたが、それでもきれいな桜を見ることができました。
こちらは浅草寺の手前の門、「宝蔵門」横にある見事なしだれ桜。浅草寺への参拝者を出迎えてくれます。ソメイヨシノよりは少し早く咲くことが多いようです。
吉原大門近くの「地方橋」から続く緑道の桜が見事!
続いてご紹介するのは、まさに知る人ぞ知るスポット。
まず、伝法院の西側、JRAのウインズ浅草の向かい側くらいにある「ひさご通り商店街」という商店街を目指しましょう。ひさご通り商店街を抜けると今度は「千束通り商店街」という地元の古い商店街が見えてきます。
この商店街をさらに抜けていった先、有名な吉原大門の近くにある緑道が、見事な桜の散歩コースになっているのです。
「地方橋」と書かれた交差点が桜咲く緑道のスタート地点。
実はここには以前「音無川」と呼ばれる川が流れており、江戸時代には隅田川から吉原へと結ぶ堀が作られていたということです。今は堀は埋められて緑道や公園が隅田川近くまでずっと続いています。
この700メートルにも及ぶ緑道には百本以上の桜の木が植えられています。喧騒から離れてゆっくりと歩みを進めながら、桜のアーチと化したこの緑道で味わう桜の花は格別ですよ。
ゴールは「山谷堀公園」の桜!
そして桜の下を緑道に沿ってどんどん歩いていくと、隅田川に近いところに「山谷堀公園」があります。ここが、浅草穴場お花見スポット一番の穴場です。
緑道を歩いているときからスカイツリーが視界に入っていたのですが、この山谷堀公園でドーンと正面に現れます。桜の花の上に高くそびえ立つスカイツリー。この組み合わせをゆっくり眺めてじっくり味わうには、この山谷堀公園は最適です。
この公園ではシートを広げてお花見している人もけっこういますので、ちょっと腰を下ろしてスカイツリーを見ながら桜の下でお弁当というのもいいですね。
(2017年4月追記)
なんとこの山谷堀公園で「隠れた桜の名所 奥浅草 山谷堀さくら回廊」といった企画が始まっていました。
「隠れた桜の名所」と銘打つことで、わらわらと人が集まってきているようです。昨年までと比べても明らかにたくさんの人であふれていました!もう穴場とは言えないかも…笑!?
でも、夜にはライトアップもされるようなので、スカイツリー+ライトアップされた桜という幻想的な風景を楽しみたい方にとっては嬉しい企画ではないでしょうか。
ちなみに、この山谷堀公園を抜けて数十メートルほどで隅田公園の北端に着きます。墨田公園の吾妻橋(東武浅草駅)に近い南側は平日でも混雑していますが、こちらの北側はそんなに人でごちゃごちゃしていないかんじです。
また、この時期は吾妻橋から水上バスでの隅田川クルーズも大人気です。とっても混んでいるとは思いますが、平日の早い時間とかなら隅田川の両岸に咲き乱れる桜を堪能できるでしょう。
>>浅草観光のあとは「水上バス」で隅田川クルーズ!浜離宮コースがオススメ
一味違う浅草の風景を楽しみながら、桜もゆっくり堪能しよう!
「浅草寺はいいとして、吉原大門の近くって…ちょっと遠くない?」と思うかもしれませんね。でもご安心を。
浅草寺からひさご通り商店街までは浅草の観光地ど真ん中なので、逆に思い切り浅草観光を楽しんだらあっという間です。その先の千束通り商店街では、古い下町の町並みを眺めて歩くと面白いですよ。
浅草観光を堪能しながら、喧騒から離れた穴場スポットでお花見。しかも運動にもなって、一石二鳥どころか一石三鳥です!
もし「え~、吉原の方まで歩けないけど…」という人は、吾妻橋前の花川戸交番あたりから江戸通り(国道6号)をぐんぐん北へ向かって歩いていけば、約1km、15分ほどで山谷堀公園に到着します。本当は緑道の桜も見事なんですが、そこまで歩く自信がない人はこちらのルートがおすすめです。
▼お花見のあと浅草観光をもっと楽しむための記事はこちらです。
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