浅草土産の定番中の定番と言える「人形焼き」。
仲見世を歩くと、何軒もの人形焼きを売っているお店を見つけることができます。
どのお店で買うのがいいんだろう?
安いのはどこ??
美味しいのは???
と疑問もつきないと思いますので、ここでは仲見世通り商店街で人形焼きを売っているお店で実際に購入してみて、それぞれの特徴を写真つきでご紹介していきます。
人形焼きを買いたいけど、どこで買えばいいのか分からないー!という方はぜひ参考にしてみてください。
人形焼きの種類
『焼きたて』か『お土産用』か
まず、浅草で売っている人形焼きには、焼きたてですぐに食べる用のものと、お土産用の2種類があります。
*仲見世では「食べ歩き」が禁止されているので、焼きたてをその場で食べるときは、必ずそのお店の「前」で立ち止まって食べてくださいね。
『焼きたて』はその名のとおり、その場で作ったばかりの人形焼き。あったかくてほくほくしています。賞味期限は短い(当日~数日程度)ので、なるべく早く食べるようにしましょう。
『お土産用』は、賞味期限が長めのものが多く(1週間~1か月程度)、時間が経っても美味しく食べられるようになっています。
『こしあん』か『つぶあん』か
また、人形焼きの『あん』には
こしあん
つぶあん
の2種類があります。
が、ほとんどのお店で売られているのは「こしあん」。
ちなみに、仲見世で食べられる『焼きたて』の人形焼きは、すべて「こしあん」でした。「つぶあん」はお土産用しか見当たらなかったですね。
『あん入り』か『あんなし』か
そして、人形焼きの中身ですが、『あん』が入っているものと入っていないものがあります。
「え?人形焼きって『あん』が入っているのが当たりまえじゃないの!?」と思うかもしれませんが、『あんなし』も根強いファンがいてけっこう人気が高いんです。
ベビーカステラみたいなかんじですね。
あんこが入っていると甘すぎて…という方は、『あんなし』の人形焼きを試してみるのがおすすめです。
浅草仲見世通りで『焼きたて』人形焼きを買えるお店5選
浅草の仲見世通り商店街で、『焼きたて』の人形焼きをその場で食べられるお店をご紹介します。
1.豆舗 梅林堂
雷門をくぐってすぐのところにある老舗の人形焼き屋。
「半額サービス2袋500円」の大きな文字が目に留まるはず。ですが、この「2袋500円」はお土産用が対象(『お土産用』については下の方でのちほど紹介します)。
肝心の『焼きたて』はというと、
見えるでしょうか?
10個で350円です。仲見世で一番安い価格。
この価格につられて、休みの日は店の前に人だかりができていることもあります。
ちなみに、手焼きではなく機械。その分、ガンガン作ってガンガン出来立てを提供してくれるという量産スタイルです。
最初は「機械で焼いてると、手焼きよりもおいしくないんじゃない?」と思ったのですが、そんな心配はまったく無用でした。
袋の中には、10個の人形焼きが個別にビニールで包装されて入っています。
大きさは申し分なし。人形焼きとしてはサイズは大きい方ですね。
生地は厚めでふわふわ。ほんのりした甘さも感じます。
あん(こしあん)はやわらかく舌触りがなめらか。甘さはやや控えめでしつこくないですね。
サイズは大きめで生地も厚いのですが、ふわっとしてやわらかく軽い食感のせいもあって、パクパク食べてしまいます(笑)
どの人形焼きにしようか迷ったら、この『梅林堂』がおすすめ。
ちなみに、冷めてしまってもふわふわ食感を味わえるので、その場で食べきれなくて持って帰っても美味しく食べられます。
【豆舗 梅林堂】
東京都台東区浅草1-18-1
営業時間:8:30〜18:00
定休日:不定休
2.木村家本店
続いておすすめしたいのは、長い仲見世通りの一番「観音様(浅草寺)側」にある木村家本店です。こちらも老舗中の老舗。
店頭には持ち帰り用の人形焼きも並んでいます。『あん入り』と『あんなし』の2種類から選べます。
箱に入ったお土産用もありますね。30個入り40個入りなどの箱もありましたので、大量に買いたい人はおすすめ。
そして、観光に訪れた多くの人が口にするのが、『焼きたて』の人形焼きです。価格表の写真を撮り忘れてしまったのですが、4個入りで300円。
お店で職人さんが手焼きで焼いています。
やや小ぶりの人形焼きが4個。定番の五重の塔・雷様・提灯・鳩の4つの形です。
生地は薄めで、パリっとした食感です。ちょっと他の人形焼きとは違った口当たりですね。香ばしさも漂って、やや甘みが強いのが特徴。
あん(こしあん)はなめらかな舌触り。ほどよい甘さで、生地の甘さや味をうまく引き立てています。
素朴な味ですが、焼きたてはとにかく美味。ふんわりした食感の人形焼きに慣れていると、こちらのパリッとした食感は新鮮に感じるはずです。
ただ、少し時間が経つと皮がカチカチに固くなってしまうので、『焼きたて』は必ずすぐに食べるようにしてください。当日中でも固くなってしまって、まるで瓦せんべいのような感じになりました(笑)。
お土産用なら、1週間もちます。
【木村家本店】
東京都台東区浅草2-3-1
営業時間:9:00〜19:00
定休日:不定休
3.ハトのマークの木村家人形焼本舗
仲見世通りには、もう一軒「木村家」があります。正式名称(?)は「ハトのマークの木村家人形焼本舗」。
木村家本店と同系列なのかなと思いましたが、どうやら関係なさそうです。
『あん入り』と『あんなし』の2種類ありますが、あんなしは「カステラ焼」という名前で売られていました。
店頭では手焼きで職人さんが人形焼きを焼いている実演を見ることができます。
『焼きたて』と銘打って売られているものはないのですが、基本的にはその場で焼いたものが販売されています。
8個入りで600円のものを購入してみました。
内袋に水滴が付いているのが分かるでしょうか。まさに焼きたて。まだほんのり温かいです。
4種類の型(鳩・提灯・五重塔・雷様)ですが、かなりキレイな焼き上がりになっていますね。
サイズは大きくもなく小さくもなく、ちょうどいい大きさです。
生地はやや厚めで、ほくほくとした食感。ほんのりとした甘さが広がります。
あん(こしあん)はなめらかで甘さはほどほど。全体的に上品な味になっていて、飽きずに食べることができます。
時間が経つと少し皮の水分が抜けるかんじはします。ただ、皮が固くなってしまうことはないので、買ってから数日くらいなら十分美味しく食べられます。賞味期限は5日間。
とは言っても、やっぱり焼きたてのあったかいうちに食べるのが一番美味しいので、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
【ハトのマークの木村家人形焼本舗】
東京都台東区浅草2-3-1
営業時間:9:30〜18:30(金・土・日は9:30〜19:00)
定休日:なし
4.亀家
仲見世通りのちょうど真ん中くらいに位置する「亀家」。
『あん入り』と『あんなし』の2種類があります。
こちらも『焼きたて』を謳ったものはないのですが、お店の横で職人さんが手焼きで焼いていて、それを店頭で販売しています。
『あん入り』は7個500円、『あんなし』は8個で500円(少しだけ安いんですね!)。ただ、『あんなし』は1日限定20袋の販売となっています。
こちらのお店では、『あん入り』『あんなし』の両方を買ってみました。
まずは、『あん入り』の方。内袋に水滴がついていて、人形焼きがまだ温かいのが分かります。焼きたてですね!
サイズは小さめですが、1つ1つの重さがけっこうありますね。ずっしりしている感じです。
中を開けてみて納得。あん(こしあん)がぎっしり詰まっています。小豆の味がしっかり感じられる存在感たっぷりのあんですね。
その一方で、生地はかなり薄め。やわらかくてしっとりしています。とにかくあんこがたっぷりすぎて、皮の味はあまり感じません(笑)
あんこ大好きな人にはたまらないでしょう。
続いて『あんなし』の人形焼き。
こちらもサイズは小さめで、あんが入っていないので持ってみた感じは軽くてやわらかです。
当然、中には何も入っていません(笑)。
ふわっとした食感で、カラメルの風味(砂糖を焦がしたような風味)がしっかり感じられます。
ただ、そんなに甘くないので、「甘いものはあんまり得意じゃないけど、せっかく浅草に来たんだから名物を食べたい」という人にはピッタリ。
『焼きたて』の賞味期限は3日間です。
【亀家】
東京都台東区浅草1-37-1
営業時間:9:30〜19:00
定休日:不定休
5.三鳩堂
最後にご紹介するのが「三鳩堂」。
お土産用では『つぶあん』と『こしあん』の2種類を販売しています。
お店の奥で人形焼きを焼いていて、お土産用以外に『焼きたて』も販売されています。
私が行ったときはタイムサービスで2個100円、10個入りが400円(お得)で販売されていました。
個別に包装された人形焼きが店の奥からどんどん補充されています。
さすがにこの日は1日中人形焼きばかり食べていたので、控え目に「2個100円」のものを購入。
サイズは大きめ。形もきれいに整っています。
あん(こしあん)は舌触りがすごくなめらかでやわらか。甘さもほどよく、すごく上品な味がします。
また、その上品さに拍車をかけているのが生地。厚めの生地は、ふわふわしっとりした食感で、こちらも舌触りがとてもなめらかです。
焼きたてが美味しいのはもちろんですが、少し時間が経ってからでも十分美味しくいただけました。
【三鳩堂】
東京都台東区浅草1-37-1
営業時間:8:00〜20:30
定休日:なし
お土産用の定番人形焼きはコレ
仲見世通りの多くのお店でみかけることができるのが、こちらの人形焼き。
人形焼きの専門店だけでなく、一般的なお土産物屋さんでも売られています。定番中の定番ですね。
何といってもその安さが魅力的。『つぶあん』と『こしあん』の2種類あるのですが、2袋で500円という驚異的な安さで売られています。
1袋に8個の人形焼きが入っているので、16個で500円!この安さは目を疑いますね(笑)
「そんなに安いなんて、あんまり美味しくないんじゃないの?」と不安になる方もいるかもしれませんが、そんな心配はまったくご無用です。
まず、袋の中身はこのとおり。ビニールの内袋に入っています。
さらに個別にビニールで包装されています。これならお土産として配りやすいですね。
まずは『つぶあん』の方から。1つ1つのサイズは大きめです。
中にはつぶあんがこんなにたっぷり入っていました。甘みが強く、ねっとりした食感です。
生地は薄めで、しっとりしています。ほんのりとした甘みも感じられました。
つぶあんの存在感を楽しめる人形焼きですね。つぶあん好きだけでなく、甘ーいあんこ好きには間違いなく喜ばれるはず。
そして、こちらが『こしあん』。
つぶあんと比べると、中のあんの量は少なめなのが分かります。ですが、甘みが強いのでしっかりと餡子の存在を感じることができます。
生地は厚めで、しっとりしています。やわらかいのに密度が高いので、食べごたえもありますね。
仲見世で一番よく見るこの人形焼き(名前は分かりませんが笑)が、味・大きさ・値段どれをとってもお土産としては一番おすすめです。
賞味期限は1か月あるので、すぐには会えない人へのお土産としてもいいですね。
*『焼きたて』でも紹介した「豆舗 梅林堂」でも、こちらのお土産用人形焼きを買うことができます。
お店の前で『焼きたて』を食べながら、『お土産用』をまとめ買いするのが浅草観光の王道
誰にでも分かりやすい浅草名物の定番「人形焼き」。
人形焼きのいいところは、『焼きたて』をその場で食べられるところ。作りたてのホカホカ人形焼きは何とも言えない美味しさです。
『焼きたて』の人形焼きをほおばりながら、『お土産用』にまとめ買いをするというのが、浅草観光の王道と言ってもいいでしょう。
「どこのお店の人形焼きがいいのか分からない」という人は、ここで取り上げた人形焼きをぜひ試してみてください!
▼浅草仲見世グルメ情報はこちらの記事でも紹介しています。
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