今年、70代の両親がついにスマホを購入しました。初めてのスマホです。
聞いてみると、周りにもぞくぞくとスマホデビューをしているシニア世代が増えているようです。
実際、スマホとシニアって親和性が高いと思うのです。アイコンの見た目一発でどのアプリを使えばいいのかすぐ分かるので、使いたい機能を階層的に探す必要があるガラケーよりも慣れたら絶対に使いやすいはず。
ただ、「本当に自分でもスマホを使えるのだろうか…」と心配な方もいらっしゃるかもしれません。「シニアが使いやすいスマホってどれ?」「初めてのスマホ、どれを選んだらいいか分からない!」というのが正直なところでしょう。
ここでは、
について、それぞれご紹介していきます。
シニアの皆さんが初めて使うスマホ選びの参考にしてみてください!
Contents
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のシニア向けスマホ
まずは、大手のドコモ・au・ソフトバンクで発売されている「シニア向け」のスマホをチェックしてみましょう。
3社ともに、シニア向けに画面が見やすく操作も簡単なスマホを用意しています。
今現在ガラケーを契約しているキャリア(ドコモ or au or ソフトバンク)でスマホに機種変更するのが一番安心、という人も多いのではないでしょうか。
ドコモ・au・ソフトバンクのスマホを選ぶメリット
店舗数が多いので、分からないことや故障の相談に行きやすい これまで貯めていたポイントなどをそのまま使える(貯められる) なんだかんだ言って安心感があるドコモ・au・ソフトバンクのスマホを選ぶデメリット
料金が高め少しくらい料金は高めでもいいから、安心して使いたいという人の場合は、ドコモ・au・ソフトバンクのいずれかのスマホを選ぶのがおすすめです。
ちなみに、うちの両親はガラケー20年以上ドコモ使いだったので、最近やっと長期契約者優遇割引を始めたこともあって、ドコモでそのまま機種変更をすることにしました(たいした割引額ではないですけどね)。
では、それぞれの会社から発売されている最新の「シニア向け」スマホをチェックしていきましょう。
ドコモ→「らくらくスマートフォンme(F-01L)」2019年2月15日発売
写真引用元:NTT docomo公式サイト
機種代(スマホ本体の料金)
本体代金 | 41,184円 |
分割払い | 36回(月々1,144円) |
月々の通信通話料(例)*補償サービスや留守電などのオプションをつけると、1,000円前後プラスされます。
カケホーダイ(通話料定額) *国内通話が24時間無料 | 1,700円 |
ギガライト(1~3GB使うと仮定) | 3,980円 |
合計 | 5,680円 |
ざっくりとですが、機種代を含めて毎月かかる金額は7,000円~8,000円(補償サービスなどに申し込む場合)くらいを考えておくといいでしょう。
ドコモの「らくらくスマートフォン」は、ホーム画面の見た目も特徴的(光ってしまってちょっと分かりずらいかもしれませんが…)
超大きなボタンで見やすく、ガラケーのらくらくホンに一番近い使い勝手だと思います。
電話をかける画面はこんなかんじ。大きいボタンで分かりやすいですね。
au→「BASIO3(ベイシオ3)」2018年1月発売&「AQUOS sense2 かんたん」2019年6月発売
2020年現在、auからは2種類のシニア向けスマホ(かんたんスマホ)が発売されています。
「BASIO3(ベイシオ3)」と「AQUOS sense2(アクオスセンス2)かんたん」の2つです。
au「BASIO3(ベイシオ3)」
写真引用元:au公式サイト
機種代(スマホ本体の料金)
本体代金 | 50,400円 |
分割払い | 24回(月々2,100円) |
月々の通信通話料(例)
*補償サービスや留守電などのオプションをつけると、1,000円前後プラスされます。
新auピタットプランN (データ通信量1GB以上4GBまで&国内通話かけ放題【カケホ】) | 6,180円 |
カケホ割60 | -1,000円 |
合計 | 5,180円 |
*契約者の年齢が60歳以上の場合、カケホ割60が適用されます。割引金額は1,000円なので、月々5,180円で利用できます。
*ガラケーからスマホに機種変更する場合は、さらに1年目のみ1,000円の割引が適用になるので、1年目は4,180円(2年目以降は5,180円)で利用できます。
ざっくりとですが、機種代を含めて毎月かかる金額は7,500円~8,500円(補償サービスなどに申し込む場合)くらいを考えておくといいでしょう。
ホーム画面は、普通のスマホのボタンを大きくしたような感じですね。シニアでも操作がしやすくい仕様になっています。
「AQUOS sense2 かんたん」
写真引用元:au公式サイト
機種代(スマホ本体の料金)
本体代金 | 22,000円 |
分割払い | 24回(月々916円) |
月々の通信通話料(例)
*補償サービスや留守電などのオプションをつけると、1,000円前後プラスされます。
新auピタットプランN (データ通信量1GB以上4GBまで&国内通話かけ放題【カケホ】) | 6,180円 |
カケホ割60 | -1,000円 |
合計 | 5,180円 |
*契約者の年齢が60歳以上の場合、カケホ割60が適用されます。割引金額は1,000円なので、月々5,180円で利用できます。
*ガラケーからスマホに機種変更する場合は、さらに1年目のみ1,000円の割引が適用になるので、1年目は4,180円(2年目以降は5,180円)で利用できます。
ざっくりとですが、機種代を含めて毎月かかる金額は6,000円~7,000円(補償サービスなどに申し込む場合)くらいを考えておくといいでしょう。
ホーム画面は、普通のスマホのボタンを大きくしたような感じですね。シニアでも操作がしやすくい仕様になっています。
ソフトバンク→「シンプルスマホ4」 2018年7月発売
写真引用元:ソフトバンク公式サイト
機種代(スマホ本体の料金)
本体代金 | 48,480円 |
分割払い | 24回(月々2,020円) |
月々の通信通話料(例)
*補償サービスや留守電などのオプションをつけると、1,000円前後プラスされます。
ミニモンスター(1~2GBまで) | 5,000円 |
基本プラン | 980円 |
通話定額オプション(かけ放題) | 1,500円 |
合計 | 7,480円 |
*機種変更の場合、「1年おトク割」が適用されて12か月間1,000円割引になります。⇒その場合、1年間だけは6,480円
ざっくりとですが、機種代を含めて毎月かかる金額は9,000円~11,000円(補償サービスなどに申し込む場合)くらいを考えておくといいでしょう。
ソフトバンクのシニア向けスマホ「シンプルスマホ4」でも、Googleの「Playストア」からアプリを自由にダウンロードできます。
ホーム画面は、ドコモやauと比べてより普通のスマホに近い感じです。それでもボタンが大きいので、シニアでも見やすく押しやすいというのは共通していますね。
格安スマホでシニア向けの機種を探すなら?
ドコモ・au・ソフトバンクのスマホはどれも、割引を適用したとしても、毎月6,000円~11,000円(機種代+通信通話料)くらいの料金がかかります。
「毎月そんなに払えない、もっと安く使える方法はないの?」
と考えるなら、格安スマホを選択肢に入れていみるのもいいでしょう。
最近では、格安スマホでも大手と比べてそん色ないサービスを展開している会社が増えてきました。
その中でも、シニア向けのサービスや機種を展開しているのが「ワイモバイル」と「UQモバイル」です。
ワイモバイルは、ソフトバンク系列の会社で、ソフトバンクよりも安い料金でスマホを使えるいわゆる格安スマホのひとつ。
一方UQモバイルは、au系列の会社。こちらもauより安い料金でスマホを使えるようになっています。
ワイモバイル「かんたんスマホ」の特徴と料金
ワイモバイルのシニア向け機種は「かんたんスマホ」(705KC)。
画面のボタンが大きく、分かりやすいのが特徴です。
また、分からないことは「サポート」ボタンを押すだけで自動診断。それでも解決しない場合は、そのまま「かんたんスマホ」専用のカスタマーセンターに電話で問い合わせができて無料で直接相談することができます。
もちろん、LINEなどのアプリも簡単に使えるようになっています。
そして、気になる料金ですが、
機種代(スマホ本体の料金)
本体代金 | 32,400円 |
分割払い | 24回(月々1,350円) |
*ドコモ・au・ソフトバンクからの乗り換えの金額です
月々の通信通話料(例)
スマホベーシックプランS(3GB) | 2,948円/月 |
スーパーだれとでも定額(通話料) | 60歳以上は無料 |
合計 | 2,948円/月 |
機種代の分割分と合わせても、ワイモバイルなら毎月の支払いは4,500円くらいで収まります。圧倒的に安いですね。大手の半額くらいです。
*補償サービスなどのオプションをつけると、500~600円ほどプラスされます。
さらに、ワイモバイルの「かんたんスマホ」最大の特徴は、
契約時に60歳以上なら、1か月に何回/何時間電話で話しても通話料が無料になる「『スーパーだれとでも定額』無料キャンペーン」が適用になる
ということ。
これだけ安く使えるのに、大手キャリアと比べて気になるほど回線速度が遅くなって使いづらいということもありません。
↓
関連記事:>>ワイモバイルのシニア向け「かんたんスマホ」メリット&デメリット|料金や性能などをドコモのスマホと比較
なので、とにかく安くスマホを使いたいという人は、ワイモバイルの「かんたんスマホ」に乗り換えることをおすすめします。
↓オンラインストアで「かんたんスマホ」も購入できます。
*オンラインストアで購入すると、事務手数料の3,000円が無料になります!
UQモバイル「おてがるスマホ01」の特徴と料金
UQモバイルのシニア向け機種は「おてがるスマホ01」。
こちらも、画面に大きなアイコンが並んでシニアでも見やすく使いやすくなっています。
サポート
料金は、
機種代(スマホ本体の料金)
本体代金 | 10,800円 |
分割払い | 24回(月々450円) |
*ドコモ・au・ソフトバンクからの乗り換えの金額です
月々の通信通話料(例)
スマホプランS(3GB) | 2,138円/月 |
かけ放題(24時間いつでも) | 1,870円/月 |
合計 | 4,048円/月 |
UQモバイルでは、60歳以上が対象の「シニア割」があります。
シニア割では、かけ放題の月額利用料が6か月間無料、7か月目以降は1,100円割引になります。
最初の6か月間は2,138円、7か月目以降は2,948円で利用できるということ。
なので、分割払いの機種代金と合わせて毎月の支払は3,000円前後で済みますね!
↓UQモバイルはオンラインでも簡単に申し込むことができます
シニア向け以外のスマホを視野に入れればデザインなどの選択肢が広がる!
ここでは、シニア向けのスマホをメインにご紹介してきましたが、実際にはシニアでも普通のスマホを十分に使えると思います。
うちの両親の場合ですが、今使っているのはLGの「LG Style L-03K」。
特に何の変哲もない普通のスマホですが、画面が比較的小さく持ちやすいので気に入っているようです。
これを70代のスマホ初心者シニアが使えるのだろうか?と最初はちょっと悩みましたが、結果特に不便なく使っています。
最初の設定だけ分かる人がしっかりやってあげる必要はありますが、シニアはそもそも使うアプリ数もそんなに多くない場合が多いので、ホーム画面に10個くらいアプリを並べたらその中でほとんどすべての作業はこと足りてしまいます。むしろシンプル。
スマホ本体の設定で文字は「特大」にしておきましょう。
また、情報の取捨選択が得意ではない人の場合には、インストールしてあるアプリの通知設定をオフにしておいた方がいいかもしれません。スマホを持つと、アプリの更新やしょうもないお知らせなんかも含めてひっきりなしに通知が来るようになります。そうしたお知らせはなるべく減らした方がストレスなく使えるはずです。
また、外部のアプリを使えば、こうした普通のスマホのホーム画面を「らくらくホン」っぽくすることができてしまうんです。
たとえば、「カンタン!アプリ」というアプリを使えば、こんな感じにスマホ画面が変身します。
「カンタン!アプリ」の詳しい使い方はこちらの記事を参照してください。
>>シニアも安心!普通のスマホを「らくらくスマホ」仕様で使えるようにするアプリをご紹介
シニア向けの機種以外にも選べると思うと、格安スマホを含めて選択肢はぐーんと広がります。
「画面が大きいスマホの方が見やすくていい」とか、反対に「小さい方が持ちやすくていい」とか、人によって好みはそれぞれあるでしょう。より幅広い選択肢があれば、自分の好みに合ったスマホを選ぶことができるはずです。
逆にもちろん「ボタンができるだけ大きい方がいい」という方であれば、シニア向けのスマホ機種を選べばいいですからね!
初めてのスマホは、よく使う最低限の機能で「スマホ」に慣れることを第一に!
最初からあれもこれも覚えなくちゃいけないと思うとどうしてもイヤになってしまいます。なので、最初はガラケー時代に使っていた機能だけ使えれば十分。
電話をかける、電話を受ける、メールを書いて送る、受信したメールを見る、写真を撮る、インターネットで調べものをする
まずはこの程度から始めてみるのがいいでしょう。これができるようになったら、今まで使ったことのないアプリを使うようにしてみればいいのです。スマホ自体に慣れてくると、新しいアプリを使うことのハードルも低くなります。
なので、まずは最低限の機能で習うより慣れろです。実際に触っていると自然と覚えます。
安心感で選ぶならドコモ・au・ソフトバンク、安さで選ぶならUQモバイルかワイモバイル
とにかく料金を安く抑えたい人は、格安スマホのUQモバイルやワイモバイルでまずはスマホに慣れるのがおすすめ。
UQモバイルもワイモバイルも全国に店舗がありますので、困ったときでも安心して相談しやすくなっています。
もし料金をそんなに気にしないという方は、これまでガラケーで使っていたキャリアのスマホに機種変するのが無難な選択だと思います。
スマホ1台あれば、電話も、ネットでの調べものも、LINEでのやり取りも、さらには健康管理まで全部できてしまうんです。数か月後には、こうしたことを簡単にできるようになっているはずですよ!
「年寄りがスマホなんて使えるわけない」と本人や家族が決めつけてしまうのはもったいないです。スマホで世界を広げてくださいね!
コメント
参考のなりました。
初めてのシニアスマホデビュー1520円引きの時に説明を受けました。
交換してみたかったのですが、家に帰って娘に相談したら「何がしたいん?」
の問いかけにラインだけなんだけど。。と答えそのまま。
ここ3ケ月使用料が写真を貰ったりして3000円位アップする様になり悩んで
います。ガラケーではなくスマホからの写真添付が料金かかるみたいです。
ドコモさん、又シニア初めて再開される情報があれば教えて下さい。
のんちゃんさん
コメントありがとうございます。
もしスマホを使いたい主な理由が「ライン」であれば、ドコモのらくらくスマホでもいいかもしれません。
ただ、スマホを使い慣れてくると、だんだん他のアプリも使いたくなる可能性もあります。それを考えると、一般的なスマホにしておいた方がいいかもしれませんね。
また、月々の料金ですが、どうしてもスマホにするとガラケーよりは高くなると思います。
参考までに、うちの両親の携帯代は、カケホーダイ(通話料定額)+シェアパック5(データ通信料)のプランで、2台で毎月16,000円くらいです。
スマホ本体の金額は、24回の分割払いで月々500円くらいです(1台につき)。
2台で16,000円くらいなので、1台分は約8,000円ですね。
1台だけの契約にする場合でも、一番パケット代の少ないデータSパック+カケホーダイのプランでやはり毎月8,000円前後になるでしょう(スマホ本体の料金によっては1万円くらいになる場合もあります)。
今ガラケーでどれくらいの料金を支払っているか分かりませんが、スマホだと大体月々の料金は8,000円~1万円くらいになると考えていいと思います。比較して参考にしてみてください。
あと、ドコモの場合は最初にいろんなオプションサービスに加入することでスマホ本体の料金が割引になります。このオプションサービスは1か月無料で使えるので、契約時だけ加入して、1か月以内にそれらのオプションを解約するようにしてください。そうしないと、使わないサービスに毎月お金を払うことになってしまいます。
なので、もしスマホに変えて、ラインを使ったり写真の送受信をしたりして、なるべく料金を抑えたいのであれば、
1.スマホ本体の料金が安いものを選ぶ
2.契約時に(半強制的に)つけられるオプションは、1か月以内に必ず解約する(分からなければ、ドコモショップに行って「オプションを外してほしい」と伝えればやってもらえるはずです)
3.もし1台のみで契約する場合には、データ通信料のプランは「データSパック」を選ぶ
具体的なシチュエーションが分からないので抽象的なアドバイスになってしまいましたが、参考にしていただければと思います。
丁寧に教えて頂きありがとうございます。参考になりました。
若山さん
スマホ選びの一助になれば幸いです。楽しいスマホライフを送れるといいですね!