ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアよりも安く、格安SIMよりも通信速度が安定しているということで、キャリアからの乗り換え組も多いワイモバイル。
ただ、もちろんワイモバイルにもメリットとデメリットがあります。
契約してしまってから「こんなはずじゃなかった!」とか「これならキャリアのままにしておけばよかった!」なんてことがないように、見落としがちなポイントも事前にしっかり確認しておきたいですよね。
ここでは、契約前に知っておきたいワイモバイルのメリットとデメリットを詳しく紹介していきます。ワイモバイルへの乗り換えを考えている人は、参考にしてみてください。
ワイモバイルのメリット
通信速度が安定している
キャリアから格安SIMに乗り換えるときに一番気になるのが「通信速度」です。
通信が集中するお昼や夜の時間帯に、通信速度が遅くなってイライラする、、なんてことも多いのが格安SIMの最大の弱点。
そういう意味で、ワイモバイルはかなり通信速度が安定していて、どの時間帯でもストレスなく通信が使えるというのが特徴です。
その秘密は、使用している回線にあります。他の格安SIMはドコモなどの回線を「借りて」使っているのですが、ワイモバイルは親会社のソフトバンク回線をそのまま使っているため、安定した速度を提供できるというわけなんです。
スマホ代は安くしたいけど、ネットがつながりにくくなるのはイヤ!という人には嬉しいメリットですね。
キャリアのスマホより4割~5割くらいは安くなる
ワイモバイルでは、「スマホプラン」という高速データ通信+10分以内の国内通話かけ放題がついたプランが基本になっています。
キャリアのように、かけ放題の料金+データ使用量という形ではないので、基本料金だけで見てもかなり割安です。
たとえば、同じような条件で、データ使用料+通話料(かけ放題定額)を比べてみると、
データ通信+通話料(かけ放題定額) | 月額料金 | |
ワイモバイル | データ3GB+10分以内国内通話かけ放題 | 2,980円 |
ドコモ | データ3GB(ベーシックパック):4,000円 + 5分以内国内通話かけ放題(カケホーダイライト):1,700円 | 5,700円 |
なので、ほぼ半額(48%)くらいワイモバイルの方が安くなっていることが分かります。
*さらにワイモバイルでは、1年目は「ワンキュッパ割」が適用されて月額料金から1,000円割引されるので、もっとお得に使えます。
データ通信量だけでなく、通話料も安くできる
また、通話が多い人にとっても好条件で使えるのがワイモバイルなんです。
時間無制限完全かけ放題の定額プランを比べて見ても、
時間無制限かけ放題定額 | |
ワイモバイル | 1,000円 |
キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク) | 2,700円 |
このように、キャリアの定額料金と比べて半分以下で「かけ放題」が使えてしまうんですね。
料金体系がシンプル
格安SIMにありがちな、プランの選択肢や組み合わせが多すぎて、どれが自分に一番合っているか分からない!のような煩雑さがないのもワイモバイルのいいところ。
基本的には「スマホプラン」という、高速データ通信に通話料無料定額が含まれているプランからデータ量に応じて選べばいいだけなので、よけいなことを考える必要がありません。
スマホプランS | スマホプランM | スマホプランL | |
月額料金 | 2,980円 (1年目は1,980円) | 3,980円 (1年目は2,980円) | 5,980円 (1年目は4,980円) |
高速データ通信量 | 3GB(2年間) | 9GB(2年間) | 21GB(2年間) |
通話 | 10分以内の国内通話無料 |
ワイモバイルのデメリット
スマホ端末の種類があまり多くない
ワイモバイルではスマホ端末も販売していますが、キャリアと比べると機種が少なめです。
端末にこだわりがある人は、SIMロック解除した端末+ワイモバイルでSIMのみ契約という形にした方がいいかもしれませんね。
他の格安SIMと比べると契約の縛りが長い
格安SIMの多くは、契約期間の縛りがなかったり、あっても1年(12か月)とキャリアと比べて短いところが多いのですが、ワイモバイルはキャリアと同様2年縛り(24か月)となっています。
2年以内に解約して他社に乗り換えるとなると、解約金9,500円が発生します。
解約金不要で解約できるのは、契約月とその翌月+翌々月の3か月間のみ。この期間をすぎると、また契約が2年延長となりますので、その間に解約すると解約金がかかることになります。
1年目はすごく安いが、2年目以降は割引が減る
ワイモバイルでは、乗り換え or 新規契約1年目に「ワンキュッパ割」という割引が適用になるため1年目の月額料金がかなり抑えられるのが特徴です。
ただ、このワンキュッパ割は2年目以降適用されなくなるので、1年目より1,000円高くなってしまうのです。
データの繰り越しができない
ワイモバイルでは、当月で使いきれなかったデータ量を翌月に繰り越して使うことはできません。
たとえば、月6GBの「スマホプランM」でその月に3GBしか使わなかった場合に、翌月に残りの3GBを繰り越すことはできないということ。
なので、月によってデータ利用量にムラがある場合はちょっと損した気分になるかもしれません。
逆に、1か月のデータ使用量が毎月ほぼ一定ならば、そこまで気にすることはないでしょう。
2年目以降は高速データ通信容量の増量がなくなる
ワイモバイルでは、新規契約、他社からの乗り換え、機種変更をしてから2年間は、以下のデータ増量が無料で適用されています。
スマホプランSなら、2GB⇒3GBに スマホプランMなら、6GB⇒9GBに スマホプランLなら、14GB⇒21GBにこの高速データ通信量増量が、2年目以降そのまま機種変をしないで使い続けるとなくなってしまいます。
キャリアからの乗り換えならメリットがデメリットを上回る!?
ワイモバイルにもデメリットがあることをしっかり理解した上で、それでも総合的にはメリットの方が上回ると感じられます。
もちろん、2年間という長期間の契約縛りが絶対にイヤだったり、通話はほとんど使わないし速度も多少遅くてもかまわないから1,000円くらいの料金で済ませたい!というような激安志向の人は、他の格安SIMにした方がいいかもしれません。
一方で、特にキャリアから乗り換える場合は、
回線速度が安定しているのに、毎月の料金がかなり安くなる
という点だけ見ても、乗り換えで得られるメリットは大きいでしょう。
「今のスマホ代を少しでも安くしたい、でも回線が不安定なのはストレスたまる」
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