PR

日本の暑い夏、い草(イグサ)の香りと機能で乗り切ろう!

生活一般

ここ数年の日本の夏といえば、35度以上の灼熱の世界がすっかり定番となりました。当然、暑さ対策もしっかりとらないと、この灼熱地獄を乗り切ることができません。

 

エアコンで室内の空気を冷やすことはもちろん大事ですが、体も心も涼しくなれる日本古来のアイテムがあります。それが「い草」です。

 

スポンサーリンク

い草が愛される理由

い草の香りと言って、日本人ならまず思い浮かべるのは、畳の匂いでしょう。最近は畳の和室がある家も少なくなっているとは思いますが、その分子供の頃の記憶が匂いとともによみがえってきたりもして、なんとも言えないリラックスした気持ちになるという人も多いのではないでしょうか。

 

い草の匂いの正体は?

9c74f35825600f7d224b7e047ffbcd7c_s

この独特の匂いの正体は、フィトンチッド、ジヒドロアクチニジオリド、αーシペロン、バニリンという4つの香り成分です。

 

中でもい草の匂いのメインとなる「フィトンチッド」は、森など樹木の多いところに行ったときに香る「森林の匂い」です。「森林浴」なんて言葉があるように、人は森林に入ってこの「フィトンチッド」を深く吸い込むことでものすごくリラックスできたりするのです。さらに、フィトンチッドには殺菌効果消臭効果もあるようです。

 

フィトンチッドのみならず、αーシペロンもリラックス効果を持つ成分で、鎮静作用があります。そしてバニリンは、その名から推測できるとおり「バニラエッセンス」の香り成分。こちらもリラックス効果が高い香りとして知られています。

 

い草の匂いを嗅ぐと落ち着いてリラックスした気持ちになるのは、子供時代への郷愁だけでなく、実際にこうした香り成分が脳に作用するからなんですね。

 

特に、あまりの暑さにイライラしたりボーッとしてしまうようなときにこそ、い草アイテムを上手に使ってその匂いですっきり爽やかな気分を手に入れたいものです。

 

い草はなぜ涼しいのか

い草製品を触ってみると分かると思うのですが、なんとなくフワフワと弾力があると思いませんか?畳に限らず、い草のラグや枕なんかでもこの弾力を感じることができると思います。

 

この弾力の正体は、い草の内部にたっぷり入っている空気です。こうした空気を内包する構造のために、い草は熱を通さないのです。夏は涼しく冬は温かく感じるポイントは、このい草が持つ断熱構造にあるのです。

 

さらに、い草は空気中の水分(湿気)を吸い取ったり排出したりして「ちょうどいい湿度」に保つという驚きの作用があります。すごくないですか?自動的に湿度を調節してくれるのです。湿気の多い夏には空気中の水分をい草が吸収してくれるため、畳の部屋にいると涼しく感じられるというわけなのです。しかも、空気中の湿気を吸収してくれるにもかかわらず、い草自体が湿っぽくならずにサラッとしているあたりは、非常に高機能すぎてその能力の高さに驚かされます。

 

湿気の多いジメジメした日本の夏にとって、畳文化はなくてはならないものだったというわけですね。

 

い草の抗菌作用

eccd7bf2007b3e0202e73df0f6a94355_s

い草には病原性大腸菌O-157やサルモネラ菌など食中毒を引き起こす細菌や、人間の体から臭いニオイを発生させる元になる微生物に対して、抗菌作用があることが分かっています。

 

特に夏の暑い時期は、細菌や微生物が繁殖しやすい環境になりがちです。い草パワーは細菌対策でも活躍してくれるのです。

 

さらに、い草には空気中のホルムアルデヒドなど有害物質を吸い取ってくれる働きもあります。い草アイテムを置いておくだけで、空気を浄化してくれるということですね。

 

い草の産地

ところで、い草はどこに生えているのかご存知ですか?

 

実は、国産い草の95%が熊本県で栽培されているそうなのです。その熊本県の中でも八代市がい草栽培の中心です(関係ありませんが、熊本県八代市は八代亜紀の出身地です)。

 

食用のい草もある

そして、八代市では畳や敷物などに使うい草だけではなく、完全無農薬で食用のい草も作っています。そもそも、い草はその昔薬草として使われていた事実もあるくらいなので、口にすること自体はまったく不思議ではないのですね。

 

食用のい草は、そのまま食べるのではなく粉末状になっていて飲み物や食べ物に混ぜて食することができるようです。

u6jbnvmFhKXv08H1462717770_1462717783

画像引用元:結いの草公式サイト

食べるい草の通販専門店「結いの草」では、粉末以外にも、い草を練り込んだそうめんやゴマと混ぜたふりかけなども販売しています。

 

国産い草と中国産い草の違い

近年では安い中国産のい草が国内流通量の6~7割を占めているようです。そもそも畳を使った和室がない家が多くなってしまったという住宅事情の変化もあって、国産のい草の需要が低下していたところへ安い中国産のい草を使った安価ない草アイテムがどんどん市場に浸透したというところでしょうか。

 

国産い草と中国産い草の違いは、やはりその「質」でしょう。い草の密度や耐久性は国産の方が圧倒的に上です。長く使うのであれば、値ははっても国産の上質のい草を選んだ方がいいですね。匂いも、国産の方が圧倒的にいい匂いです。

 

ちなみに、国産い草のナンバーワン生産地「八代市」は、熊本地震の被害が大きかった地域のひとつです。い草を応援することで、熊本の応援になればと、個人的には思ったりもします。

 

簡単に取り入れられるい草アイテム

洋室の部屋を畳の和室にリフォームするというのはさすがにハードルが高いので、い草アイテムを使って簡単にい草パワーの恩恵に授かりたいものです。

 

い草のマットや枕などであれば、国産であってもお手頃な価格で購入することができるのでオススメです。マットや枕は、暑い夏を乗り切るためにはもってこいのアイテムでしょう。まずは1つ、今年の夏に向けてい草アイテムを部屋に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

たとえ今は畳のある家に住んでいなくても、私たち日本人の体に記憶として刻み込まれているい草の感触。五感で感じることのできるい草パワーで、きっと、思っている以上の暑さ対策&精神安定効果を得られることでしょう。

 

コメント