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忘れている「休眠口座」はありませんか?通帳や印鑑がなくても確認できるので、心当たりの銀行で調べてみよう!

貯金・節約

誰でも1つや2つ、長い間使わずに放置したままの銀行口座があると思います。

 

銀行ごとに「休眠口座」扱いになる規定があって、だいたい10年以上入金も出金もない口座は一時的に入出金ができない状態になって別途管理されています。

 

さらに、2018年に「休眠預金等活用法」という法律が施行され、一定の条件に当てはまる「休眠預金」を銀行から預金保険機構というところに移して、民間公益活動に使われるようになりました。

 

▼休眠預金等活用法の対象となる預金について詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してみてください。

>>あなたの預金は「休眠預金等活用法」の対象になる?ならない?各銀行が定める「休眠口座」の定義とは違うので注意

 

「え~!自分の財産が勝手に使われちゃうの!?」と思うかもしれませんが、休眠預金になってしまったからと言って、そこに預けているお金に対する権利がなくなるわけではないのでご安心を。あなたのお金が没収されてしまうわけではありません(*注)。

 

休眠口座・休眠預金になってしまっても、それが自分の口座であることを確認してもらえれば、その口座を復活させたり預けてあるお金を引き出すこともできます。

 

*銀行ごとに規定している「休眠扱い」の条件と、休眠預金活用法での「休眠預金」の条件はちょっと違うのですが、どちらの場合でも休眠口座の預金を引き出すことは可能です。

 

まずは、「自分に休眠口座があるかどうか」を調べてみましょう。

 

今回、「私にも休眠口座あったら嬉しいな~(ないだろうけど)」くらいの軽い気持ちで実際に調べてみたのですが、完全に忘れていて記憶になかった口座が2つ見つかって驚きました(笑)。

 

引っ越しを繰り返すうちに、通帳やキャッシュカード、印鑑は紛失。記憶からも消え去っていた口座です。

 

あなたも忘れているだけで、実はこうした「記憶にない休眠口座(休眠預金)」があるかもしれません

 

そこで、ここでは、4大銀行の休眠口座になる条件や扱い、また、実際に休眠口座を見つけて口座を復活させたり預けていたお金を引き出す方法を具体的にご紹介していきます。

 

*注:銀行によってですが、条件次第で休眠口座になると「口座維持費」という名目で毎年自動的に一定金額が引き落とされたり、口座自体が強制解約とされてしまう銀行もあるようです(具体的にはりそな銀行)。

 

*郵便局・ゆうちょ銀行の口座については、こちらの記事で詳しく説明しています↓

>>古い口座には要注意!?郵便局・ゆうちょ銀行の休眠口座を復活・解約する方法

 

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4大銀行のどこかに「休眠口座」を持っている確率は高い!?

2019年現在、日本の4大銀行と言えば「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」の4行を指します。

 

特に2000年以降は多くの銀行が統廃合を行っているので、昔口座を作った銀行が今は存在しないという場合もあります。その場合はたいてい上記のどこかの銀行に統合されていることが多いので、まず自分の休眠口座を調べるには「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」を当たってみましょう。

 

大きめのところだと、次のような統合が行われています。

住友銀行、さくら銀行→三井住友銀行

東京銀行、三菱銀行、三和銀行→三菱UFJ銀行

第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行→みずほ銀行

大和銀行、あさひ銀行→りそな銀行

もしかして、「みずほ銀行には口座持ってないと思ってたけど、そういえば昔第一勧業銀行で口座作ったかも…」なんてことがあり得ます。

 

記憶って自分が思っているより曖昧なので、とりあえずこの4つの銀行すべてで調べてもらうことをオススメします。

 

休眠口座になる条件(4大銀行の場合)

三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行の4大銀行で、休眠口座扱いになる条件と復活や解約の可否を調べました。

*りそな銀行の場合「休眠口座」「睡眠口座」の2種類があります。他行でいう一般的な意味での休眠口座に当たるのが「睡眠口座」と呼ばれる方です(ちょっとややこしいです…)。

休眠口座になる年数休眠口座の維持手数料休眠口座の復活・解約
三井住友銀行10年以上なし可能
三菱UFJ銀行10年以上なし同じ口座番号で復活できるかは、口座の状態によってケースバイケース

解約してお金を引き出すのは可能

みずほ銀行10年以上なし同じ口座番号で復活できるかは、口座の状態によってケースバイケース

解約してお金を引き出すのは可能

りそな銀行【休眠口座】

平成16年4月1日以降に作った口座で、残高1万円未満の口座

2年以上

1,296円/年残高があるうちは、復活も解約も可能

口座維持手数料が引き落とせなくなると、自動的に強制解約→その場合、口座復活は不可能

【睡眠口座】

平成16年4月1日以前に作った口座

10年以上

*りそな銀行の場合、こちらの「睡眠口座」が一般的な意味での休眠口座に近い扱い

なし同じ口座番号での復活は不可能(新しく口座を作ってそちらに振替は可能)

解約してお金を引き出すのは可能

この表を見ても分かるとおり、りそな銀行に平成16年以降口座を作った記憶があって、しかも1万円未満の預金を放置している可能性がある場合は、ちょっと注意が必要です。事前に通知は送られているはずですが、見逃したり受け取れていない場合には、預けていたお金が「口座維持手数料」の名目で引き落とされ、口座自体も消滅している可能性もあります。

 

通帳もキャッシュカードも印鑑もない状態で、休眠口座があるかどうか調べる方法

では、具体的に休眠口座を調べる手順を見ていきましょう。

 

通帳やキャッシュカードがあるなら、それと身分証明書を持って銀行の窓口へ行けばOK。すぐに調べてくれます。

 

では、もし手元に通帳もキャッシュカードも印鑑もなくて、そもそもその銀行に口座があるかどうかの確信すらない状態のときはどうすればいいでしょう。

 

「通帳もキャッシュカードもないのに、口座があるかどうか分かるのかな」と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。私はその状態で自分の休眠口座を発掘できました。

 

本人が窓口に来店+顔写真付きの身分証明書を提示

地方銀行含めたすべての銀行で調べたわけではありませんが、少なくとも4大銀行の「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」「りそな銀行」では、本人が来店することと、顔写真付きの身分証明書を提示することで、休眠口座を含めて自分がその銀行に作った口座を調べてもらうことはできました。

*今住んでいるところの最寄りの支店で大丈夫です。

 

名前と生年月日で照合するそうですが、身分証明書に記載されている現住所と該当した口座の住所が異なる場合でも、その場で「平成○年くらいにどちらに住んでいましたか?」とか「何ていう会社で働いていましたか?」など簡単な質問に受け答えして情報が一致すればOK

 

まれに「名前と生年月日がまったく同じ人」がいないとも限らないので、住所が変わっている場合にはこうした簡単な質問をされると想定して、昔住んでいた住所を思い出しておいた方がいいかもしれませんね(完全に番地まで分からなくても、○○町とかまで分かればほぼ大丈夫でしょう)。

 

ただし、結婚して苗字が変わってしまった人の場合は、戸籍謄本など旧姓を証明できるものも提示する必要があるとのことです。

 

調べるのはあっという間

実際私のケースですが、銀行の窓口に行って、「休眠口座があるかどうか調べてほしいんですけど…ちなみに、通帳もキャッシュカードも印鑑もありません!こちらの銀行に休眠口座があるかどうかの確信もありません!」と言って、顔写真付きの身分証明書(マイナンバーカード)を提示したら快く調べてもらえました。

 

調べるのに要した時間は、どの銀行もほんの数分。パソコンをカチャカチャやって、あっという間に結論が出ました。

 

なので、面倒くさがらずに一度自分の口座を整理するためにも、休眠口座発掘作業をしておくことをオススメします。

 

休眠口座が見つかった場合どうすればいい?

もし休眠口座が見つかったら、選択肢は2つ。口座を復活させるか、解約するかです。

 

口座を復活させる場合は、通帳やキャッシュカードがない状態であれば再発行してもらう必要があります。再発行の手数料は各1,080円というところがほとんどですね。

 

今どきは通帳は作らずweb通帳にして、キャッシュカードだけを再発行してもらうという方がいいかもしれません。

 

もし、「再発行手数料を払うのはもったいない」と思うのであれば、休眠口座を解約してしまいましょう。

 

その場合、休眠口座の預金をそのまま現金で引き出してもらうか、別の口座に預金を移動してもらいます。同じ銀行にすでに別口座があるのであれば、そのまま預金を振替してもらえばOK。

 

もし口座がなければ、新しい口座を作ってそこに振替してもらいましょう。この方法ならお金はかかりません。

 

休眠口座を見つければお小遣いの足しになるかも!?

今回私は三井住友銀行と三菱UFJ銀行で、それぞれ1つずつ休眠口座を発見しました。三菱UFJ銀行の口座は、旧三和銀行時代のものでした…!

 

ちなみに、三井住友銀行の口座残高は1,000円ちょっと、三菱UFJ銀行の口座残高は400円ほど。

 

そもそも、休眠口座にしてしまうくらい無関心に長期間放置していた口座なわけですから、大金が入っていることはまず期待しない方がいいでしょう。何十万円も入っている口座なら、絶対に忘れませんからね(笑)。

 

もともと自分のお金なのですが、それでも「取り戻してやった!」という小さな達成感でなんとなく得した気分になります。休眠口座の小銭を集めれば、ちょっとしたお小遣いの足しにはなるかもしれませんよ!

 

▼休眠預金等活用法の対象となる預金について詳しく解説している記事はこちら↓

>>あなたの預金は「休眠預金等活用法」の対象になる?ならない?各銀行が定める「休眠口座」の定義とは違うので注意

▼郵便局・ゆうちょ銀行の休眠口座について詳しく解説している記事はこちら↓

>>古い口座には要注意!?郵便局・ゆうちょ銀行の休眠口座を復活・解約する方法

 

コメント

  1. 足利 より:

    口座を作った支店に行かなくても調べてもらえて違う支店でも口座復活、解約でお金返金までしてもらえるんでしょうか?

    • nabana より:

      足利さま

      コメントありがとうございます。
      三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行に関しては、口座を作った支店でなくても最寄りの支店の窓口でOKとのことです。
      免許書などの身分証明書と印鑑(通帳の印鑑ではなくてOK)を持っていけば調べてくれる&手続きをしてくれるということでした。
      なので、一度最寄りの支店の窓口で相談してみることをおすすめします。