ネットバンクは自宅にいながらにして振込や残高チェックなどの手続きが簡単にできるというメリットが大きいのですが、なんだかんだと手数料がかかってしまうのがネックです。
特に、実店舗をもたないインターネット銀行は、提携先のATMで、しかも一定の条件をクリアしないことには出金するにも手数料がかかってしまうことがほとんど。
手数料って、ちりも積もれば山となるで、けっこうバカにならないんです。
ここでは、インターネット銀行の中でも人気が高く利用者も多い「楽天銀行」について、どうやったら出金手数料ゼロで楽天銀行に預けているお金を使えるか、その方法についてご説明していきます。
楽天銀行の提携ATM出金手数料
楽天銀行には、専用のATMというものはありません。現金を引き出す場合、提携ATMを使って出金します。
提携ATMでの出金手数料は次のとおりです。
セブン銀行・イオン銀行・ステーションATM Patsat
→220円
コンビニATM e-net・ローソンATM・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行
→275円
出金のたびに、毎回200円以上の手数料がかかるわけです。もちろん、平日の昼間でもこれだけの手数料がかかるんです。…高いですよね!
月に5回お金を下ろしたら、手数料だけで1,000円オーバーです。自分のお金を下ろすだけでお金がものすごい割合で減っていくという不条理。
そこで、なんとか出金時の手数料を節約する手段はないかと調査しまくりました。
手数料がかからない方法1:ハッピープログラム(いまいち使えない)
楽天銀行の手数料優遇サービスとして「ハッピープログラム」というものがあります。最大で月7回までATM手数料が無料になるのです。
一見「お!これは使わない手はないな」と思わせる誘い文句なのですが、「最大」というのがポイントです。
というのも、ハッピープログラムにはランクがあって、一番低いランクでは手数料無料の恩恵は全く受けることができません。
ランク | 条件 | ATM手数料無料回数 | 楽天ポイント |
ベーシック | エントリーするだけ | ゼロ | 1倍 |
アドバンスト | 残高10万円以上または取引5件以上 | 1回/月 | 1倍 |
プレミアム | 残高50万円以上または取引10件以上 | 2回/月 | 2倍 |
VIP | 残高100万円以上または取引20件以上 | 5回/月 | 3倍 |
スーパーVIP | 残高300万円以上または取引30件以上 | 7回/月 | 3倍 |
*「条件」の取引件数は、前月1か月に取引をした件数です。
これを見てどう思うかですが…
とりあえずハッピープログラムにエントリーしただけの「ベーシック」ランクだと手数料は毎回ふつうにかかるので意味はありません。
次にランクの低い「アドバンスト」ですが、残高10万円以上もしくは前月に5件の取引をしてやっとATM手数料が月に「1回だけ」無料になります。
個人的には、取引金額が少なく、なおかつ日常的に出金をする前提の口座として楽天銀行を使っている場合には、このハッピープログラムのメリットはあまり感じられません。逆に、取引金額が大きい場合や主に貯金用の口座として楽天銀行を使って、出金の回数もそんなに多くない場合には、それなりのメリットがあるでしょう。
楽天銀行での資金移動が多い人向けのプログラムと言えます。
手数料がかからない方法2:楽天銀行のキャッシュカードにデビット機能を付ける(確実に手数料節約できる)
資金移動の量(数万円/月)も回数(数回/月)も中途半端な場合には、楽天銀行のキャッシュカードにデビット機能を付けるのが一番手数料が節約になります。
デビット機能についてくわしくはこちらの記事を読んでいただきたいのですが、
>>クレジットカードを持てなくても、デビットカードで十分な理由
デビットカードを使えば、現金を引き出さなくても直接口座からお金を引き落とすことでカード1枚で支払いができるのです。
デビットカードはおおざっぱに言うと「クレジットカードと電子マネーの中間」みたいなかんじです。ただし、クレジットカードと違い支払いをしたら即時引き落としなので、口座の残高分しか使うことはできません。でも、電子マネーのようにいちいち現金をチャージする必要はありません。あなたの口座がカードに直結していると考えればいいでしょう。
現金を引き出さなくてもよくなるので、当然出金手数料はかかりません。
ちなみに楽天銀行の場合、visaデビットカードとJCBデビットカードを選べるのですが、だんぜんJCBのデビットカードがおすすめです。
というのも、楽天銀行のJCBデビットカードの場合、100円の利用ごとに1ポイント還元されるからです。1%というのはクレジットカード並の高還元率です。もちろん、年会費もかかりません。
つまり。楽天銀行の口座を持っているなら、今持っているキャッシュカードにJCBのデビット機能を付けるだけで、わざわざ高い手数料を支払って現金をおろさなくてもカード1枚で手数料無料で支払いができてしまい、さらにポイントももらえてしまうというわけです。
使えば使うほど、手数料を取られるどころか、逆にポイントが増えていくのです。
ただし1点だけ注意があります。基本的に使えるのはJCBの加盟店のみ(お店だけではなく、病院やレジャー施設などでもJCBのクレジットカードが使える場所であればJCBデビットカードも使えます)。
とは言っても、JCBのカードが使えるお店はかなり多いので、ふつうに買い物で使う分にはまったく支障は感じません。コンビニやスーパーなんかでもほぼ使えますし。
もし今楽天銀行の口座を使っていて、毎回お金をおろすたびに無駄に手数料を払っているなと感じているならば、ぜひこのJCBのデビット機能を付けることをおすすめします。
*今持っている楽天銀行の口座にデビット機能をつけることができます。
毎回200円以上の手数料を払ってATMから現金を引き出すか、それとも使った分だけ1%の還元があるデビット機能をつけてお金を増やすか、どちらが得かはもう分かりますよね!?
こちらからオンラインで簡単に手持ちの楽天銀行口座にデビット機能をつけることができます。
↓
手数料がかからない方法3:pringという無料送金アプリに登録する
楽天銀行の残高を(デビットカード経由で使うのではなく)どうしても現金として下ろしたいという方には、pringという無料送金アプリを使うのがおすすめ。
pringというのは、登録している友達や知り合いの間で手数料なしで送金しあえるというアプリなのですが、単なる送金アプリとは違ったメリットもあります。
pringに銀行口座を登録するとpringのアプリにその口座から直接チャージできるのですが、
このように、いろんな手数料が無料で利用できるんです。
楽天銀行は無料で使える回数の制限はありますが、その回数内であれば、例えば「楽天銀行から1万円下ろしたいな」というとき、
↓
pringにチャージした1万円をセブン銀行ATMで引き出したったこれだけで、もともと楽天銀行にあった1万円をセブン銀行から手数料無料で引き出すことができます。
また、もし別の銀行ATMで下ろしたい場合には、
というように、別の銀行口座経由でお金をおろすこともできます。この場合も規定回数内なら手数料はかかりません。
ただし、pringを経由して使っても、デビットカードのようにポイントが付与されることはありません。
楽天銀行に入っているお金を手数料無料で引き出す方法まとめ
一番お得なのは、今ある口座にJCBのデビット機能をつけて、現金を引き出さずにデビットカードで買い物をすること。手数料がかからないどころか、逆に1%のポイントをもらえます。
ただ、どうしても楽天銀行の口座から「現金」で手元にほしいという場合には、pringというアプリ経由で「楽天銀行→pringにチャージ→セブン銀行ATMから出金」という手順でお金をおろすのがベスト。規定の回数以内なら手数料なしでお金を引き出せます。
気軽に現金を下ろせたり、ポイントがつく使い方ができるのであれば、楽天銀行の利便性も高くなりますね。
コメント