2018年4月2日から始まったイオンの「キャッシュアウトサービス」(一部店舗)。
日本ではまだ耳慣れない名前ですが、スーパーなどのレジで銀行のキャッシュカードを使って現金を引き出せるというサービスです。
アメリカなど海外では以前から運用されているサービスで、買い物がてらスーパーでお金を下ろせるという利便性が特徴です。
このシステムはキャッシュカードで支払いができるJ-Debitに付随したサービスで、一部のイオンではJ-Debitによる支払いもできるうようになりました。
このキャッシュアウトサービス、本当に簡単に現金が引き出せるのか、本当に便利なのか調べるために、実際にサービスを実施しているイオンに行って体験してみました。
キャッシュアウトサービスを利用できるイオンの店舗
2018年3月のプレスリリース時でキャッシュアウトサービスが利用できる店舗です。
青森県 | 七戸十和田駅前店 |
秋田県 | 中仙店 |
宮城県 | 気仙沼店(移動販売車のみ)、仙台中山店 |
埼玉県 | 川口前川店、入間店、北浦和店 |
長野県 | イオンスタイル松本 |
岐阜県 | 各務原店、岐阜店 |
静岡県 | 浜松市野店、イオンスタイル富士宮 |
愛知県 | 熱田店、新瑞橋店、大高店、岡崎南店、蒲郡店、ナゴヤドーム前店、イオンスタイル常滑、イオンスタイル豊田、イオンスタイル長久手、イオンスタイル東浦、イオンスタイルワンダーシティ |
三重県 | 尾鷲店、四日市北店 |
滋賀県 | イオンスタイル草津 |
京都府 | 久御山店、高の原店 |
大阪府 | 高槻店、りんくう泉南店、大日店、野田阪神店、堺北花田店、大阪ドームシティ店、イオンスタイル茨木、イオンスタイル堺鉄炮町 |
兵庫県 | 明石店、神戸北店、三田ウッディタウン店、イオンスタイル伊丹 |
奈良県 | 登美ヶ丘店、大和郡山店、イオンスタイル橿原 |
現在では、さらに店舗数は増えているようです。利用できる店舗については、近くの店舗に問い合わせてみてください。
キャッシュアウトサービスを使って現金を引き出す方法
現段階では「すべてのレジで現金を引き出せる」というわけではないようです。私が行った店舗では、「サービスカウンター」のみで対応しているとのことでした。
これは店舗によっても違いがあると思いますので、お店で確認してみてください。
まず、対応のレジ・カウンターで「キャッシュアウトで○○円お願いします」と伝えて、自分のキャッシュカードを店員さんに渡します。
引き出し可能な金額は、1,000円~3万円(千円単位)。
今回は1万円を引き出してみたのですが、店員さんがレジで処理をしてくれたあと、端末に自分で暗証番号を入力します。
*この暗証番号は、ATMで引き出すときの4桁の暗証番号です。
暗証番号が認証されれば完了。店員さんから現金と明細を受け取ります。
明細はこんなかんじです。
かかった時間は2~3分。店員さんとのやりとりがある分、ATMでお金を下ろすよりは少し時間がかかりますが、超急ぎでない限りそんなに気になるタイムロスではないと思います。
少なくとも、銀行の窓口でお金を下ろすよりは圧倒的にスピーディーです。
手数料はかかる?
今のところ、キャンペーン中ということもあって手数料は無料でした。
ただ、いつまでこの手数料無料キャンペーンが続くかはまだ未定とのこと。
手数料次第では、コンビニなどのATMでお金を下ろすよりもイオンのキャッシュバックサービスで引き出す方がお得ということもあり得ますね。
とりあえず、今のところは手数料無料なのでお得度は高いと言えるでしょう。
J-Debitで支払う方法
J-Debitというのは、キャッシュカードについているデビット機能。銀行のキャッシュカードをレジで渡すだけで、そのまま決済ができるというものです。
イオンのレジでも、J-Debitでの支払いが可能になりました。
方法はいたって簡単で、レジで自分のキャッシュカードを渡して端末に暗証番号を入力するだけ。
私は炭酸水を1本だけ買ったのですが、78円という少額でもちゃんと決済できました(笑)
サインの必要はありません。決済が完了したら、領収書と「デビットカード引落確認書」をもらって終了です。
どの銀行のキャッシュカードでも使えるの?
イオンでキャッシュアウトサービス&キャッシュカードでの支払いができるのは、J-Debit機能がついたキャッシュカードであることが大前提です。
*三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行のキャッシュカードは、カード作成時にデフォルトでJ-Debit機能がついています。ただし、三菱UFJ銀行とゆうちょ銀行(平成15年3月以降に発行)のキャッシュカードには、初期設定ではJ-Debit機能がついていませんので別途申し込みが必要です。
ただ、店頭で確認したところ、どの銀行のキャッシュカードが対応しているかというリストがまだないらしく、端末に通してみて使えるかどうか判断するとのことでした。
今回私はみずほ銀行のキャッシュカードでキャッシュアウト&J-Debit支払いの両方とも問題なくできましたが、まず手持ちのカードで試してみる方がいいかもしれません。
イオンのキャッシュアウトサービスのメリットとデメリット
イオンのキャッシュアウトサービスを使ってみて感じたメリットは、
買い物のついでにお金を下ろせる(ATMへ行かなくてもいい) 今のところ手数料が無料なので、コンビニなどの提携ATMで下ろすよりも節約になるということ。
実際にこの「買い物ついでにお金が下ろせる」というのは、思っていたより便利かもというのは感じました。
ただ、そのためにはもっと利用できる店舗数が増えて、さらにその店舗のどのレジでも対応してもらうことが望ましいですね。
レジで支払いついでに現金を下ろせることのメリットは、ATMまで行く必要がなくなるという「時間の節約」が一番大きいと思います。
たとえその店舗内にATMが設置されているとしても、ATMでお金を下ろしてからレジへ行って精算をするという2つの行為を別々でするのは時間のロスになります。その点、レジでキャッシュアウトができれば1か所で2つの行為が完結するわけですからね。
そういう意味では、現時点では使える店舗・レジが極端に少ないというのがデメリットと言えるでしょう。
今回も、キャッシュアウトができるレジを探してそこまで行くのがまず大変でした。イオンのフロアがかなり広大ですので(笑)。これに関しては、今後の展開に期待したいと思います。
日本ではまだ馴染みがないシステムではありますが、普及さえすればあちこち足を運ばずにお金を下ろせるようになるので利便性は高まるのではないでしょうか。
▼J-Debitについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
>>キャッシュカードで支払いができる「Jデビット(J-Debit)」!デビットカードとの違いは?
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