金融事故を起こして信用情報に「事故」情報が載ってしまうと、クレジットカードの新規契約ができなくなってしまいます。
一度事故を起こすと、完済したあとであっても5年間は信用情報が載ったままなので、その間はまずクレジットカードを新しく作ることはできないと考えてよいでしょう。
ですが、今のご時世、実は「現金決済のみ」だとけっこう不便な場面が多いのも確かです。
特にネットショッピング。振り込みなどの方法でも買えますが、かかる時間と手間を考えると、圧倒的にカード決済がラクです。
そうしたことを考えても、事情があってクレジットカードを持つことができない人は、デビットカードを1枚作っておくのがおすすめ。
クレジットカードが作れない人でも簡単に作ることができて、しかもいろんな場面でクレカと同じような使い方ができるからです。
ここでは、デビットカードというのは具体的にどんなカードなのか、ちゃんと便利に使えるのかなどについて具体的にご紹介していきますので、クレジットカードが作れなくて不便に感じていた人はぜひ参考にしてみてください。
*ここでいう「デビットカード」は、クレジット同様に使えるVISAやJCBのブランドカードです。これとは別に「Jデビット」という銀行のキャッシュカードを使って支払いができるサービスがあるのですが、それについては別記事でご紹介しています。
デビットカードの特徴
審査がない
そもそも、デビットカードにはクレジットカードを作るときのような与信審査はありません。なので、たとえCICやJICCのような信用機関に事故情報が残っていても、銀行の口座を作れるスペックさえあればデビットカードを持つことはできます。
ただし、スルガ銀行のVISAデビットカードは、申込時に公共料金の領収書も提出しなければならなかったので、与信は見なくてもきちんと公共料金を支払いがきちんとなされているかというチェックを行っているようです。
口座にある金額しか使えない
指定の口座に預け入れしている金額分だけしか使えません。基本的には、使った金額がそのまま口座から即時引き落としになります(ただし、ガソリンスタンドで利用した場合には、引き落としに1~2週間かかります)。
口座に残高がない場合には、残高不足でカードを利用することはできません。
1回払いのみ(分割はできない)
支払いは1回払いのみです。口座から即時引き落としなので当然ですね。
高額な買い物をしたい場合には、口座に十分なお金を入れておくようにしましょう。足りない分は来月で、というわけにはいきません。
クレジットカードと同様に得られるメリット
上記を除くと、基本的な使い方はクレジットカードもデビットカードも同じです。
クレジットカードが使えるお店でなら、ほとんどの場合デビットカードも使えます。ネットショッピングでもほとんどクレジットカードと同じように使えますし、海外からATMで現地通貨でお金を引き出すこともできます。当然残高分に限りますが。
また、最近では公共料金のような月払いのものにもクレジットカード代わりに登録することができます。携帯電話利用料金の支払いでも使うことが可能。
格安スマホで、デビットカードで利用料金が支払えるところはこちらの記事にまとめてあります。
↓
>>クレジットカード不要の格安スマホ|デビットカード・プリカ・口座振替が使える会社は?
もしデビットカードが不正に利用された場合には保障もついています。万が一紛失や盗難にあった場合にでも安心です。
キャッシュバックやポイントのサービスも受けられます。付与されるポイントはクレジットカードよりは少ないですが、ないよりはずっといいですね。
デビットカードが使えない場面
ほとんどの買い物はデビットカードでもクレジットカードの1回払いと同じ要領でできるのですが、高速道路のETCやレンタカーの利用はクレジットカードのみなので、デビットカードでの支払いはできません。
*ただし、北國銀行のデビットカードなら、ETCカードを発行してもらえます。詳しくはこちらの記事を読んでみてください↓
>>ETCカードが作れるデビットカードがあった!北國銀行のVisaデビットカード
ホテルのデポジットも「デビットカードは使えない」という噂もありましたが、実際は使えるホテルもかなりあります。ただし、一度デポジットの金額が引き落とされてしまうので、一時的に口座の金額が減ります。ホテルに宿泊中に器物を破損したなどのことがない限り何事もなければきちんと返金されますが、返金されるまでに1~2か月くらい時間がかかるので、ちょっと面倒です。
クレジットカードがないと言えば、現金でのデポジットを受け付けてくれるホテルもあります。デビットカードよりは現金の方がやりとりはシンプルでしょう(何事もなければチェックアウト時にそのまま現金を返してくれます)
デビットカードでも十分
もしもあなたがクレジットカードを作れない理由があって、それでもクレジットカードがあれば便利なのにと思うのであれば、ぜひデビットカードを作ることをおすすめします。
クレジットカードがあった方がいい場面とは、やはり最近ですとネットショッピングです。今ではネットでモノを買ったことがない人の方が少ないのではないでしょうか。実店舗より安かったり、実店舗では売っていないものを買えることもあるからです。
また、財布を開けたときに「VISA」などのマークが見えると「クレジットカード持っている風」に振る舞えます(笑)。誰も見てはいないでしょうけれど、一応「VISAのカード(デビットだけど)持っている」アピールにはなります。自己満足ですが!
ただし、デビットカードはクレジットカードと違い、カード番号の部分がエンボス加工されていません。なので、お店で使う場合はいくらクレジットカードのふりをして使っても、デビットカードの仕様を知っている店員さんであれば、クレジットカードでないことはバレます。ただ、バレても特に弊害はありません。
要するに、デビットカードとは、クレジットカード風に使える銀行のキャッシュカードのようなものです。デビットカードがあれば現金を下ろしてくる手間をかけずに、そのまま支払うことができるというわけです。
ですので、クレジットカードと違い何枚も作る必要はないでしょう。お金を入金する手間もかかりますから、1枚で十分です。
クレジットカードは、なければないで済むのですが、キャッシュレス社会がどんどん進んでいる今の時代、デビットカードを1枚は持っていてもいいでしょう。それだけのメリットはあります。
▼どこの銀行でデビットカードを作ればいいかお悩みなら、こちらの記事を参考にしてみてください。
>>デビットカードはどれがいい?クレジットカードが作れなくても持っておくべき厳選定番カード
▼デビットカードのデメリットを詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
>>デビットカードを作る前に知っておきたいデメリットとリスク!損をしないために必要な対策は?
▼滞納・債務整理などをしていてもデビットカードを持てるのか不安な人はこちらを参考にしてみてください。
コメント
私もデビットカードを愛用しています。
支払いの際は、デビットでと言うとJデビットと間違われる恐れがあるそうなので
「カードで、1回払いで」
と伝えています。
クレジットと言わなくてもこれでわかってもらえますし、カードはカードだから嘘をついていることにはならないので、気持ち良く買い物ができます。