コンビニ系のネット銀行と言えば「セブン銀行」と「ローソン銀行」。
どちらもインターネットバンキングとATMの利用がメインの銀行ですが、それぞれの銀行にどんな違いがあるのでしょうか。
サービスや使いやすさ、お得さの視点でセブン銀行とローソン銀行を比較していきます。
セブン銀行とローソン銀行のサービスの違い
セブン銀行 | ローソン銀行 | ||
普通預金 | 普通預金口座の開設利用 | 〇 | 〇 |
定期預金 | 定期預金口座の開設利用 | 〇 | 〇 |
振込 | ネットバンキング&ATMでの振り込み | 〇 | 〇 |
ポイント | 口座の取引に応じてポイント付与 | 〇 | 〇 |
ATM手数料 | 7時~19時までのATM手数料毎日無料 | 〇 | 〇 |
デビットサービス | デビット機能がついたキャッシュカードの発行 | 〇 | × |
ローン | アプリを使ってATMで借入 | 〇 | × |
海外送金 | 海外への送金 | 〇 | × |
口座振替 | 携帯電話・クレジットカード代金・保険料などの口座振替(自動引き落とし) | 〇 | × |
セブン銀行もローソン銀行も、普通預金、定期預金、振込、ポイント付与などの一般的なサービスは同じように行われています。
ただ、セブン銀行ではローンサービスや海外送金、口座振替、デビット機能がついたキャッシュカードの発行など、より幅広い金融サービスも提供しているのが特徴です。
セブン銀行とローソン銀行のATM設置台数は?
セブン銀行 | ローソン銀行 | |
ATM設置台数 | 26,525台 | 13,542台 |
*2022年9月現在
当然のことですが、セブンイレブンにはセブン銀行のATMが、ローソンにはローソン銀行のATMが設置されています。
これに加えて、セブン銀行はイトーヨーカドーの店舗や駅・空港・オフィスビルなど、セブンイレブンの店舗がない場所でもATMの設置数が多いのが特徴です。
一方、ローソン銀行は今のところ、ローソンの店舗にしかATMは設置されていません。
ATM台数の多さで言えば、コンビニ店舗数が多く、コンビニ以外にも設置が進んでいるセブン銀行の方が現状では利便性は高いと言えるでしょう。
セブン銀行とローソン銀行のキャッシュカードは他行のATMでも使える?
セブン銀行のキャッシュカードは
- セブン銀行ATM
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
上記の銀行ATMで使うことができます。
ただし、他行のATMを利用する際にはそれぞれの銀行所定の手数料がかかるので注意してください。
一方、ローソン銀行のキャッシュカードは他行のATMで使うことはできません。入金や出金をできるのはローソン銀行ATMのみとなっています。
自分の行動範囲内にローソンがない方にとっては不便ですね。
セブン銀行とローソン銀行のATM/ネットバンキング利用手数料は?
銀行を選ぶ際に気になるのが手数料です。
ATMを利用するときの手数料と、インターネットバンキングを利用するときの手数料をそれぞれ比較してみました。
セブン銀行ATMとローソン銀行ATMの利用手数料
セブン銀行ATM | ローソン銀行ATM | |
引き出し | 7時~19時:無料 19時~翌7時:110円 | 7時~19時:無料 19時~翌7時:110円 |
預け入れ | 無料 | 7時~19時:無料 19時~翌7時:110円 |
当行宛て振込 | 55円 *19時~翌7時は、ATM利用手数料の110円が加算されて合計165円 | 55円 *19時~翌7時は、ATM利用手数料の110円が加算されて合計165円 |
他行宛て振込 | 165円 *19時~翌7時は、ATM利用手数料の110円が加算されて合計275円 | 165円 *19時~翌7時は、ATM利用手数料の110円が加算されて合計275円 |
残高照会 | 無料 | 無料 |
ATMでの利用が一番多いと思われる「現金引き出し」の手数料、そして振込の手数料に関しては、セブン銀行もローソン銀行もまったく同じ金額となっています。
ただし、預け入れの手数料に違いがあるので注意。セブン銀行は、24時間預け入れ手数料は無料。一方、ローソン銀行は預け入れでも時間外手数料が110円かかります。
預け入れをする時間帯によっては、セブン銀行の方がお得と言えるでしょう。
セブン銀行とローソン銀行のネットバンキング振込手数料
セブン銀行 | ローソン銀行 | |
当行宛て振込 | 55円 | 55円 |
他行宛て振込 | 165円 | 165円 |
ネットバンキングでの振込手数料は、セブン銀行もローソン銀行もまったく同じ。
ネットバンキングメインで使うならどちらを選んでも差はないことが分かります。
三井住友銀行のネットバンキング「SMBCダイレクト」の場合、当行宛て振込手数料は無料、他行宛ての振込手数料は3万円未満が165円、3万円以上が330円です。
セブン銀行とローソン銀行の普通預金&定期預金の金利は?
セブン銀行 | ローソン銀行 | |
普通預金金利 | 年0.001% | 年0.001% |
定期預金金利 | 1か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、5年 ⇒年0.010% | 1か月~10年 ⇒年0.030% |
普通預金の金利は、セブン銀行もローソン銀行も年0.001%。これはメガバンクと同じ水準です。
一方で、定期預金の金利は、セブン銀行とローソン銀行で大きな差があることが分かります。
セブン銀行は年0.010%、ローソン銀行は年0.030%。ローソン銀行の方が3倍ほど高く設定されていますね。
参考として、三井住友銀行や三菱UFJ銀行の定期預金金利は0.002%なので、メガバンクと比べるとどちらも高いことが分かります。
定期預金を考えているなら、金利がより高いローソン銀行の方がお得と言えます。
セブン銀行とローソン銀行のポイントや特典は?
セブン銀行 | ローソン銀行 | |
付与されるポイント | nanacoポイント | Pontaポイント |
1回のみのポイント特典 | 給与振込口座指定で500ポイント(初回受取時1回のみ) | アプリを利用した「かんたん口座開設」で100ポイント(1回のみ) |
口座利用時のポイント付与 | デビットサービス利用で利用金額の0.5%~1.0%をポイント還元 | なし |
最後に、お得なポイントや特典がどれだけあるかについて調べてみました。
ローソン銀行は、口座を開設しただけでPontaポイントが100ポイントもらえます(口座開設アプリからの申込み)。これは、セブン銀行にはない特典。
セブン銀行の場合は、口座を給与振込に指定して利用した場合にのみ、まとまったポイントをもらうことができます。
ただ、セブン銀行はデビット機能付きのキャッシュカードを発行していて、そのデビットカードで支払いをした場合には利用金額の0.5~1.0%がnanacoポイントとして還元されるので、総合的にはポイントが貯めやすくてお得感はありますね。
ローソン銀行はデビットカードの発行をしていませんので、口座のお金を(デビットカード経由で)使うことでポイントがもらえるような仕組みはありません。
便利さで選ぶならセブン銀行、定期預金をするならローソン銀行
セブン銀行とローソン銀行のサービス比較をまとめてみると、
セブン銀行 | ローソン銀行 | |
ATM設置数 | ◎ | ○ |
ATM手数料 | ◎ | ◎ |
定期預金金利 | △ | ○ |
ポイントや特典 | ○ | △ |
ローンなどサービスの多さ | 〇 | △ |
定期預金の金利はローソン銀行の方がセブン銀行の3倍と大きく差があるので、定期預金も含めて口座を持ちたいと考えているならローソン銀行を選ぶのがおすすめ。
ただ、全体的に見ればセブン銀行の方がサービスの充実度は高いです。ローンや口座振替など一般的な銀行に近いサービスを幅広く提供していることや、ATM設置数の多さから考えると、セブン銀行の利便性はかなり高いと言えるでしょう。
コメント
ローソン銀行は他のATMで使えない分提携料がかからないから金利を高く出来るのかも知れません。ローソンはほとんどの地域にあるので使いやすいと思います。