国民年金を滞納すると送られてくる「特別催告状」 これが届いたら無視せず必ず相談に行くべき!

27a5511c41720ea734a39b6ff282ee88_s

アルバイトや自営業などで働いている人は、厚生年金ではなく国民年金に加入していますよね。

私も正社員として働いていた会社を辞めたときに、厚生年金から国民年金に変更となりました。一時、他の消費者金融からの借金返済や、税金・国民健康保険の滞納分の支払いが延々と続いていたこともあって、優先順位として低い(私の勝手ですが)国民年金の支払いは後回しになっていました。今でも追いかけで支払っている状態なのですが、完全に滞納していた時期には年金事務所からガンガン連絡が来ていました。

国民年金を滞納するとどんな連絡がくるのでしょうか。いくら催促されても払えない場合はどうすればいいのでしょうか。無視し続けていいのでしょうか。

実際に私が経験した催促の状況で分かったことがありますので、参考にしていただければと思います。

(2016.9.20追記)

厚生労働省と日本年金機構の発表で、2017年度から保険料滞納者の強制徴収の対象を、これまでの年間所得350万円(未納期間7か月以上)の人に加えて、年間所得300万円(未納期間13か月以上)の人も対象に拡大することが分かりました。

強制徴収の対象拡大についてはこちらに詳しく書いています。

年金滞納の強制徴収が「年間所得300万円」の人まで拡大!この「年間所得」は年収ではありません
国民年金の徴収率が60%前後と低迷しているため、2017年度から強制徴収の枠を拡大するというニュースがありました。 2...
参照してみてください。

スポンサーリンク
レクタングル広告大

国民年金の保険料はいくら?

国民年金というのは、自分で払った分をそのまま自分の老後に返してもらう積立型ではなく、現役の世代が払う保険料で、高齢者の年金をまかなうというシステムになっています。少子高齢化に伴って、この先保険料を支払う人がどんどん減って、逆に年金受給者がどんどん増えていくことが懸念されていて、今は毎年この国民年金の保険料がじりじりと少しずつ上がっている状況です。平成27年度の保険料は月々15,590円。平成29年度まで段階的に引き上げられて、最終的には月々16,900円になります。

税金や国民健康保険と違って、国民年金の保険料は収入の多い・少ないにかかわらず一定です。

仮に月収20万円弱だとしたら、そこから税金と国保を支払って、さらに毎月15,000円以上の年金を支払うというのは正直キツイですよね。かなり重く家計を圧迫します。

「どうせ自分のときには年金なんてもらえるかどうか分からないんだし!それより今月生き延びることの方が大事なんですけど…」という気持ちになって、滞納してしまうんですよね。私がそうでした。

年金を滞納したときの催促の流れ

1.催促のハガキが届く

2.催促の電話がかかってくる

3.年金事務所の人が家に来る

4.特別催告状が届く

5.最終催告状が届く

6.督促状が届く

7.差し押さえ予告が届く

8.差し押さえ!

年金を滞納すると、こうした手順で粛々と「未納になっているから、すぐ払ってね」という催促が続いていきます。

ずっと払わずにいると最後のゴールは「差し押さえ」なわけです。とにかく差し押さえを回避するために、一番重要なポイントとなるのが「特別催告状」が届く段階です。私は催促のハガキや電話を無視し続けてしまいましたが、この特別催告状が届いた時点で腹をくくって年金事務所へ出向きました。

ただ、実際には「特別催告状」が届いたあとでも「差し押さえ」が実行されるまでには、「最終催告状」や「督促状」など何段階かの余裕がまだありますね。

そう考えると、ギリギリ「差し押さえ予告」が届くまで引っ張ろう!と思うかもしれません。ですが、以前税金滞納で実際に差し押さえをされて現実に痛い目を見た私としては、「どうせ最後は払うんだから、今すぐ全額払えなくてもなるべく早めに連絡した方がいい」というのが結論です。

そして、その「なるべく早め」のギリギリ最終ラインというのが、この「特別催告状」だと思うのです。

催促のハガキ&電話攻撃&自宅訪問は猶予期間

特別催告状が届くまでに行われる催促ハガキ、催促電話、自宅訪問は、年金機構がくれた猶予期間だと考えましょう。このタイミングでいきなり差し押さえられたり、無理矢理一括で払ってくださいと言われたりというようなことはまずありえません。

この段階で支払えるならもちろん支払えばいいですし、お金に余裕がないのであれば、これらの催促が行われる期間を猶予期間と考えて、少しずつお金を貯める算段をとるなり、バイトか何かして一気に滞納分を稼ぐなりすればいいのです。そしてもちろん、単純に支払いを先延ばしにする時間稼ぎにも充てることだってできるのです。私は迷わず先延ばしの時間稼ぎとして使いましたけどね。

ちなみに、催促電話はフリーダイヤルの「0120-963-729」という番号からかかってきます。これは、年金の未納保険料を徴収する業務を国民年金機構から請け負っている民間業者「株式会社バックスグループ」からの電話です。留守電になんのメッセージも残さないので、ずっと勧誘電話か何かかと思っていました。けっこう昼間の仕事をしている時間帯にかかってくるので、出られない人も多いはず。

自宅訪問についてですが、私の場合は平日の昼間に何度か家まで訪問員が来たことがあったようです。平日の昼間なんて当然仕事で不在だったために「来ましたよ、払ってくださいね」的な紙がポストに入っていたと記憶しています。実際には会えていないので、遭遇した際には何を言われるのかは分かりません。

催促ハガキも催促電話も無視していると、特別催告状が届く

そして、催促のハガキ&電話&自宅訪問でも反応がないと、その次にやってくるのが「特別催告状」です。

それまでの猶予期間とは違い、ちょっと緊迫感があります。

5ZoKUFCHFq9q0Ne1471832285_1471832453

手元に残っていたのは黄色の封筒とピンクの封筒ですが、この前に一度青い封筒でも来ていたはず。青→黄色→ピンクの順番で送られてきました。

封筒の中には「特別催告状」とデカデカと書かれた書類が入っています。さらに、「法に定める滞納処分を開始することがあります」「財産を差し押さえることになります」の文字が!

0LUPTaUWCWOPREg1471877829_1471878026

これは黄色い封筒で届いたものですが、その後ピンクの封筒で届いたものもほぼ同じ文面でした。

上にも書きましたが、私は住民税と国保の滞納で銀行口座の差し押さえを経験しているので、「差し押さえだけはマズい」ということを身に染みて分かっています。それまでは「差し押さえなんて半分脅しで、よっぽど稼いでいる人じゃない限り実際には差し押さえなんてされないだろう」と高をくくっていまいした。ところが、実際に自分の口座が差し押さえられたのを目の当たりにして、「そんなに大きい金額じゃなくても、役所はやるときはやる」ということを痛いほど理解したのです。

そして、この「特別催告状」までが、いわゆる支払いの猶予期間だと言えるでしょう。これ以降の「最終催告状」「督促状」「差し押さえ予告」は、最後の「差し押さえ」という最終手段に出るための手続きにすぎないのではないでしょうか。

というのも、「特別催告状」の段階で支払いが厳しいという旨の相談をすると、まず提案されるのが「免除申請」だからです。免除申請をすることで、本当に所得が少なくて支払えないのか、それとも所得は十分にあるけれど支払う意思がなくて払わないだけなのか、年金機構が把握することができます。そして、本当に払う余裕がないと分かれば、年金機構のお墨付きで支払い額を少なくできたり、滞納分も分割にして払える範囲で支払いを進めていくことができるわけです。

差し押さえされて、銀行に振り込まれたお給料が全額持っていかれることを考えると、こちらの方が100倍くらい優しい措置です。

まずは相談、そして免除申請を!

01cc56732ff1c8598c0f3fda18f32610_s

年金事務所に行って特別催告状を見せて、「一度に支払うことができない、どうしたらいいか」と相談すると、担当の方はものすごくやさしく相談に乗ってくれました(涙)。

以前税金の差し押さえをされて役所に相談に行った時には、本当に支払えないということを証明するために家賃や公共料金の支払い明細やら、定期券のコピーやら、1か月の収支を細かく提出して必死こいて説明したので、そういう厳しいシチュエーションを想像していました。払ってないのが悪いんですからね。

ところが、年金事務所の担当の方は「もし所得が少ないのであれば、まずは免除申請をしましょう」と言ってサクサク手続きを進めてくれました。区役所に問い合わせて年収を照らし合わせたところ1/4免除に該当するということになって、あとで1/4免除の新しい納付書を送るので、一度に払わなくても古いものから順番に払っていってもらえればいいですよ、と言われました。ただ、毎月1か月分支払うペースだといつまでたっても追いつかないから、余裕があるときは2か月分とか納めるようにしてくださいね、とも。

あくまで私が申請してみての目安ですが、所得が200万~300万の間くらいなら、おそらく1/4免除が通るのではないでしょうか。そして200万円以下だと半額免除、逆に300万円以上だと免除は通らない、というのが私が何度か免除申請をしてみた経験からの実感です。はっきりと聞いたわけではないので多少の前後はあるかもしれませんが、だいたい目安はこのくらいの所得が基準かと思われます。

免除をしてもらうメリット

ギリギリでも生活できるくらいの収入があれば、全額免除というのは難しいと思いますが、それでも毎月の支払金額が抑えられます。免除された分受け取れる年金額も減りますが、年金は10年前までさかのぼって支払うことができるので、もし今後お金に余裕がでてきたら、そのときに免除された分を支払う「追納」ということもできるようです(ただし、免除の申請が下りてから3年目以降に追納する場合は、延滞金みたいなものが加算されます)。

また、上にも書いたように「支払いたいけど、所得が少なくて支払えない」という意思表示にもなります。それこそ、ない袖を振れとは言われませんので、放置して差し押さえを執行され、強制的に生活費まで持っていかれてしまうよりは、少しずつ支払いをしていく、そして支払いがどうしても厳しいときは相談に行く、これがとにかく大事でしょう。

ちなみに、免除申請は日本年金機構のホームページから用紙をダウンロードすれば、事務所まで足を運ばなくても郵送でできます。

日本年金機構HP「保険料を納めることが、経済的に難しいとき」

上のページから申請書のPDFをダウンロードできるので、申請書をプリントアウトして必要事項を書き込んで、年金事務所に送ればOKです。審査が行われて、無事免除が通ればそれに従って支払いをしていきましょう。

免除が通ったのに「特別催告状」が届いた!

免除申請が無事通り、古いものから順番にちまちま支払いをしていたのですが、翌年また「特別催告状」が届きました。慌てて年金事務所に連絡をしたところ、免除申請は基本的に1年ずつなので、改めて今年の分の免除申請をするようにと言われました(免除の申請用紙に「継続希望区分」という欄があり、翌年も同じように免除申請を自動的にしてもらうなら、その欄に継続希望をすると明記しておく必要があります)。

どういう状況だと毎年この「特別催告状」が発行されてしまうのかは教えてくれなかったので定かではありませんが、たとえ届いたとしても、そこでちゃんと連絡をして、滞納の古い順にちょっとずつでも支払いを進めていっていれば、いきなり「差し押さえ」なんてことはないようです。

免除が通っている&古い滞納分から支払いをしている、なのにまた「特別催告状」が届いたという場合には、慌てずに年金事務所に連絡をして、新たに今年分の免除申請をしましょう。それ以上の催促はないはずです。

年金機構の人は怖くないので、「特別催告状」が来てしまったら迷わず連絡をしよう!

さんざん催促ハガキや催促電話を無視しておいて、どの口が言うのかと思われるかもしれませんが(汗)、この「特別催告状」こそが分岐点じゃないかと思うので、ここで敵(年金)の捨て身の猛攻(差し押さえ)を防ぐためにも何とか歯を食いしばって年金事務所に連絡をすることをオススメします。もちろん、ハガキや電話の時点で連絡してもいいんですけどね。

要するに、穏便にことを済ませることができるのが、この「特別催告状」までくらいなのではないでしょうか。

支払わずに逃げ切れるならそれでもいいのですが、私は実際に税金で銀行口座を差し押さえられたわけです。どうせ払わなくちゃいけないなら、そしてあとになればなるほど支払いがキツクなるなら、自分の置かれた状況が最悪になる前に、支払う意思を見せておくのが得策だと痛感しました。

特に「督促状」まで来てしまうと、法的効力の強さが一段アップします。もうここまで来ると、「古い分からゆっくり払うんで許してください」なんていう言い分が簡単に通らなくなる可能性が高いです。「これだけ待っても連絡してこないんだから、未納分は一括で支払ってね」というのが基本姿勢だからです。

「払えるのに払わない」人と、「払えないから払わない」人では、同じ未納者でも全然違うのです。それを知らせるためにも、「特別催告状」が来てしまったら必ず年金事務所に連絡をするようにしましょう。

「特別催告状」までは時間稼ぎをしてもまあ大丈夫。ですが、「特別催告状」以降は時間稼ぎをしていると「差し押さえ」というツラい目に合う可能性が高くなりますので、注意しましょう。

こちらの記事も合わせてどうぞ!

年金滞納の強制徴収が「年間所得300万円」の人まで拡大!この「年間所得」は年収ではありません

税金滞納で銀行口座を差し押さえられたときの対処法

スポンサーリンク
レクタングル広告大
レクタングル広告大
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. かずびー より:

    今日年金機構に督促状で財産差し押さえの連絡がきたので連絡をした所、とんでもない返答が来ました…
    来庁はもちろんだが大手銀行に行きカードローンをして借金をして納付をしてくれという事でした…
    もちろんそれは出来ませんと伝えると、納付をしない貴方が悪い!
    と一喝…
    確かに理由はどうあれ支払い義務を怠っていたので自業自得だが、闇金の取り立てみたいな事を国がするんだと感じました…。
    督促が来た時点ですみやかに相談をしたりする事をお勧めしますが、結構非道な対応を年金機構の人達はするので覚悟だけはしておくと良いかと思います。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA