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家賃滞納で追い出されるのはホント?実際に体験した家賃督促&滞納分を完済するまで

借金

持ち家や実家暮らしでない限り、毎月の支払いの中でも断トツで大きなウェイトを占めるのが家賃です。

少なくても月に5万6万といった単位で飛んでいくわけですから、支出の割合としてはかなり大きいですよね。

金額が大きいからこそ、

「病気をして仕事を1週間休んだら、家賃に回すお金がなくなっちゃった」

「借金の返済をしたらあと3万円しか残らなかった…これじゃ家賃に足りないから払えない」

なんて事態に簡単におちいってしまいがちなんです。

家賃を滞納してしまうと、大家さんや管理会社から怒涛のような督促があります。

督促されても払わずに2か月くらい滞納を続けたら「すぐに払わないと出て行ってもらう」なんて怖いことを言われたという人もいるはず。

本当に出ていかないといけないの?

 出ていけば家賃は払わなくてよくなる?

滞納分の家賃を払う余裕なんてないけれど、住むところがなくなったら困る…と思うと、何をしていいか分からずに八方ふさがり状態になるんですよね。

でも、そんなときこそ慌てずに対処することが大事です。ちゃんと解決方法はあります。

法律的には、家賃を滞納したままでも、裁判を起こされて強制退去を言い渡されるまでは居座ることは可能です。

ですが、裁判まで引っ張るのは精神的にも社会的にも金銭的にもダメージが大きくなってしまうので、裁判になる前になんらかの形で決着をつけておくことがベストです。

「そんなこと言われても、具体的にどう動けばいいのか分からない。お金がないから払えないものは払えないし…」

と思っている方のために、ここでは、実際に家賃を滞納して追い出された私の実体験から(反省点も含めて)、家賃が払えない場合の対処のしかたを具体的にご説明していきます。

今現在、家賃を滞納して追い出されると恐怖におびえている人、誰にも相談できずに本当に困っている人でも、ちゃんと「ふつうの暮らし」は取り戻せますので、参考にしてみてください。

 

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家賃を滞納するとどうなる?

家賃を滞納しているときというのは、「いつ追い出されるか」と毎日不安でビクビクおびえて暮らさないといけません。

最初は、管理会社や大家さんから「家賃遅れてますよ、すぐに払ってください!」という督促の電話がかかってきます。

払えるめどが立っていれば、この時点で「遅れてしまってすみません、いついつまでに払います」と言えば終わること。

…なんですが、問題は、払えるめどがまったく立っていない場合ですよね。

滞納した家賃を支払えないまま2か月も過ぎるころには、大家さんや管理会社からの支払い催促はだんだんと厳しくなっていきます。

連帯保証人に連絡がいく

2か月くらい大家さんや管理会社の支払い催促の連絡を無視して滞納を続けていると、賃貸契約を結んだときの「連帯保証人」に連絡がいきます

だいたい親や兄弟姉妹を連帯保証人にしていると思いますので、この段階で家族に家賃を滞納していることがばれてしまうわけですね。

大家さんや管理会社にきちんと支払いをしない・支払い計画を相談しない時点で、連帯保証人に連絡がいってしまうことは避けられません。

もしこのときに連帯保証人である家族と話し合って「立て替えてもらう」ことができれば、ひとまず一件落着します。

大家さんや管理会社は、誰であろうと滞納している家賃を支払ってくれればいいわけですから。

ただ、こうなると同じ部屋に住み続けるのは難しくなるでしょう。大家さんも、連帯保証人に連絡をしないと家賃を支払わないような人にこれから先もずっと住み続けてほしいとは思わないはず。

なので、契約解除となるか、契約満了時に更新してもらえないか、どちらかは覚悟しておくべきです。

「連帯保証人(親や兄弟など)には絶対に家賃滞納のことを知られたくない!!」と思うなら、早い段階でとにかく大家さんや管理会社に連絡をして、支払いについて相談しましょう。

連帯保証人に連絡される時間を少しは先延ばしにはできるかもしれません。

*ただ、こういう「家賃未払い」という事態に備えて連帯保証人をたてるわけですから、家賃を払えるめどが立たないなら連帯保証人に連絡がいくのは避けられないと思った方がいいでしょう。

連帯保証人を立てず保証会社を利用している場合はさらに注意が必要

最近では、連帯保証人を立てないで「保証会社」にお願いするというケースも増えています。

保証会社の役割は、連帯保証人と同じように、家賃滞納があったときに「あなたの代わりに滞納分を支払う」ということ。

「保証会社が代わりに払ってくれるんだ!?じゃあ自分で払わなくて大丈夫ってこと??」

…もちろん、そんなわけはありません。

今度は、この保証会社があなたに対して「立て替えた滞納分を払ってね」と言ってくるわけです。

大家さんに対する債務が、保証会社に移っただけという話ですね。

保証会社は徹底して債務の回収にあたりますので、かなり強硬な取り立てをされることも覚悟しておいた方がいいでしょう。

退去&差し押さえの強制執行をするために、裁判を起こしてくることも考えられます。

保証会社の督促は厳しい!?

以前、私は4か月分の家賃を滞納していたことがあります。

最初は大家さん(このときは管理会社)から連絡があったのですが、どうしても払えないため無視していたら、2か月ほどで保証会社からの督促に変わりました。

管理会社からの督促と比べると、体感的には5倍くらい厳しい督促でしたね…

電話、手紙、自宅訪問は毎日。

それでも連絡をせずに、自宅訪問も居留守を使って無視していると…

ある日、仕事から帰宅すると、玄関のドアの上部に銀色の薄くて細いテープが貼ってあることに気づきました。

そう、私があまりに連絡しない&訪問しても出てこないため、夜逃げしてしまったのか、それとも本当は中にいるのか調べるために、玄関のドアに細工がされていたんです。

ドアを開けるとこの銀色のテープが破れるので、テープが破れていればまだ住んでいる、テープが破れていなければもう住んでいないということが分かるんですね。

これを発見して、「もうこれは逃げられないな」と観念して、ビクビクしながら保証会社に連絡を入れました。

こうしたやり方を見る限り、保証会社の督促はかなり厳しいと覚悟しておいた方がいいでしょう。

そして、2、3か月~最大でも6か月くらい滞納すると「賃貸契約」を解除されて、退去を求められます(退去に応じない場合は、そこから裁判になって判決後に強制退去になります)。

*実際に何か月滞納で退去を求められるかというのは法律で決まっているわけではありません。契約書に書かれている場合はそれに準拠、書かれていない場合でも大家・管理会社の規定があるはず。メドとして一般的に2~3か月滞納したら解除&退去要請されてもおかしくないと思っておいていいでしょう。

 

どうしても家賃を払えないなら、一回リセットしよう

私の場合もそうだったのですが、2か月以上家賃が払えないというのはすでに「詰んでいる」状態なわけです。

その事実をまずは理解して、一回リセットするのが大事

もちろんリセットと言っても、滞納した家賃は消えるわけではありません。

リセットするというのは、

  今住んでいるところは出ていく(住み続けても家賃を払えるようになるわけではないので)

  できれば、家賃がかからない実家や兄弟姉妹、友達などのところに居候させてもらう

  それが無理なら、初期費用がかからず家賃が安いシェアハウスに引っ越す

まずはこのように、住むところをリセットするのです。

同じところに居座る限り、来月も再来月も家賃は発生してしまいます。

前の家賃が払えず滞納しているのに、これから先の家賃までたまっていったら、返済はどんどん厳しくなっていきます。

 

滞納家賃を返済していく道すじ

そして、住むところのリセットができたら、大家さんまたは保証会社と相談して、実際に返済していくための計画を立てます。

相手次第なので何とも言えないのですが、大家さんや保証会社にとって「結局払ってもらえない」というのが最悪のシナリオ

もちろん、滞納分を一括でさっさと払ってほしいと思っているはずですし、最初はそう言われると思います。

ですが、できもしない支払いを要求して、またバックレられるのが一番イヤなはず。

なので、多少時間がかかっても、払わないよりは「毎月ちゃんと払う」方が、相手にとっても絶対にいいはずなんです。

ここでまた私の体験談になりますが、当時事情があって家賃15万円の部屋に住んでいました(汗)。

そしてまた事情があって家賃が払えなくなり、結局4か月分の家賃=合計60万円を滞納して退去。家賃3万円のシェアハウスに引っ越しました。

このとき、収入が激減したのが家賃滞納の原因なのですが、その上で60万円+延滞金の支払いをするのは相当大変です。

最初は保証会社から一括か、最低でも半年以内の分割払いで支払うようにと言われたのですが、ないものは払えません。

実際の経済状況を説明し、現実的に払えるのは「月1万円」ということ、これなら絶対に遅れずに払えるということを伝えました。

最終的には、私の要望が通って、毎月1万円×5年(!)という超長期での返済が認められたのです。さらに、延滞金分は免除してもらえました。

そのかわり、一度でも遅れたら残金は一括返済ということ、そのための保証人(?)のような形で親に一度連絡を入れるという条件つきでしたが。

最初は「親にはバレたくないなあ」と思いましたが、さすがに保証会社もこれだけ譲歩してくれたという手前、私も向こうの条件を飲まないわけにはいきませんでした。

なので、

5年という超長期返済

延滞金免除

というメリットを受け入れるために、

親に連絡

という条件を飲んだということになります。

ただ、これで支払いはかなり楽になりましたし、ものすごく長い期間かかりましたが、無事に完済することもできました。

その間に家賃の安いシェアハウスで生活を立て直して、収入が安定してきたら7万円くらいの部屋に引っ越してふつうの暮らしをすることもできました

60万円もの滞納があって、しかも保証会社の怒涛の督促を無視したあとでも、こんなふうにあまり負担がなく完済する方法がありますので、あきらめなくて大丈夫です!

 

まとめ

家賃=住むところの確保になるので、家賃を滞納して追い出されると思うと途方に暮れてしまいますよね。

これが、大家さんや管理会社から催促があっても連絡できなくなる一番の理由だと思います。

ここを追い出されたらホームレスになってしまう…

そう思うと、できるだけ問題を先送りにしたくなる気持ちは痛いほどよく分かります。

ただ、実際にその先送りをした経験から言うなら、

払えないならさっさと今の生活に見切りをつける

家賃がかからない or 激安なところに引っ越す

大家さんや保証会社に相談して、滞納した家賃を少しづつ返していく

これが「自分にとって一番楽でダメージが少ない方法」ということ。

もし今まさに家賃滞納で悩んでいる、いつ追い出されるかとビクビクしながら毎日過ごしているなら、腹をくくって一歩前に進んでみてください。

動くのは1秒でも早い方が、自分へのダメージは確実に少なくなります。

 

▼消費者金融の借金返済(滞納)についてはこちらの記事にまとめています。

>>300万円以上の多重債務を滞納→返済した具体的方法|自力で返す?任意整理をする?

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