「子どもにそろそろスマホを持たせるべき?」
「与えるならどのスマホがいいんだろう?」
「大人とまったく同じものでいいのかな?」
子どものスマホについては色々と迷ってしまう保護者の方も多いはず。
スマホは子どもにとってだけでなく親にとっても便利なアイテムです。特に、子どもの行動範囲が広くなってきたときに、スマホで連絡が取れれば安心できるというメリットも。
ただ、小さい子どもに持たせる場合にはメリットだけでなくデメリットについても理解した上で、保護者がしっかりと管理することも大事ですよね。
そこでここでは、小学生にスマホを持たせるメリットやデメリットを解説。
そのうえで、小学生の子どもに最適なスマホはどれなのか、代表的な数社で料金と機能を比較してみました。
これからお子さんにスマホを持たせようかと考えている方は参考にしてください。
小学生にスマホを持たせるメリット
小学生にスマホを持たせるメリットとして
- 防犯になる
- 災害時にも連絡が取れる
- 位置情報を把握できる
などがあります。
また、小さいうちからルールを守ってスマホを使うことで、ネットのリテラシーを身につけやすいというのも大きなメリット。
自分でネット情報の正確性を判断したり、危険なサイトやアプリを使わない知識、詐欺で騙されない知識を身につけるのはとても大事です。
小学生にスマホを持たせるデメリットと注意点
ただ、一方で多くの保護者の方が心配されているように、スマホを持たせることのデメリットがあるのも事実です。
- SNSなどのネットトラブルに巻き込まれる可能性
- 依存症になるおそれ
- 視力の低下や睡眠不足
自分だけのスマホを持つということは、親が知らないところでネットやSNSなどを利用する可能性があるということ。
自宅の居間に置いてあるパソコンでYouTubeを見るのとは状況が違ってきます。
大人でもスマホ依存になる人がいるのですから、好奇心が旺盛な子どもならなおさら対策をしっかりとっておく必要があります。
また、子どもに悪気がなくても知らないうちにアプリに課金をしてしまい高額な請求がきたり、スマホが原因で友達とトラブルになったりという例もあります。
デメリットや注意点を事前に想定したうえで、適切な使い方とルールをしっかり守るという約束の元でスマホを与えるようにしましょう。
小学生の子どもに持たせるスマホおすすめは?
小学生の子どもにスマホを持たせることにはメリットだけでなくデメリットやリスクもあるというのはお分かりかと思います。
なので、大人とまったく同じスマホを与えるのではなく、保護者が子どものスマホ利用を制限・管理する機能があるものを選ぶのがおすすめ。
小学生の子ども用のスマホを選ぶときにチェックしたいポイントは、
- 子どもの安全を守る機能は十分か
- 親が見守りをしやすいか
- 料金は安く抑えられるか
この3点です。
サイト・アプリの使用制限や時間制限がついていたり、子どもの位置情報を保護者のスマホで確認できる機能は最低限でも必須。
そして、意外と負担になるのが利用料金。スマホ代は毎月の出費になるので、できるだけ家計にやさしい低料金で使えるものを選ぶのがいいでしょう。
これらの面で、キャリア(ドコモ・楽天モバイル)と格安SIM(トーンモバイル・UQモバイル・ワイモバイル・イオンモバイル)をそれぞれ比較してみました。
小学生用スマホを料金と機能で比較!
まずは、小学生に持たせるにあたって主要なポイントを各社で比較してみました。
ドコモ | 楽天モバイル | トーンモバイル | UQモバイル | ワイモバイル | イオンモバイル | |
基本料金(3GBの場合) | 4,565円 | 1,078円 | 1,100円(無制限) | 1,628円 | 2,178円(2GB) | 1,298円 |
音声通話 | 22円/30秒 *ドコモ同士の家族間は無料 | 20円/30秒 *専用アプリを使うと無料 | 18.7円/30秒 | 22円/30秒 | 20円/30秒 | 22円/30秒 |
かけ放題オプション | 770円(1回5分以内) 1,870円(時間制限なし) | 専用アプリを使えば無料 | 1,045円(1回5分以内) | 550円(最大60分/月) 770円(1回10分以内) | 1,870円(1回10分以内) | 550円(1回5分以内) 935円(1回10分以内) *専用アプリ使用 |
見守り機能 | あり(一部有料) | あり(330円/月) | あり(親もトーンなら無料) | あり(418円/月) | あり(無料) | あり(165円/月) |
アクセス制限サービス、あんしんフィルター、あんしんモード、イマドコサーチ | あんしんコントロール by i-フィルタ | TONEファミリーオプション、あんしんインターネットオプション | 家族みまもりパック | あんしんフィルター | 子どもパック |
主なポイントを比較すると上の表のようになります。
*ドコモには「キッズケータイ」という月額550円で使える子ども用携帯がありますが、スマホというよりは独自端末なので、上の表では一般的なスマホに子ども用機能をつけた場合で比較しています。
より細かい部分まで検証して、小学生にもおすすめのスマホ会社を以下にご紹介していきます。
トーンモバイル|料金も安く安全機能も圧倒的に充実!
トーンモバイルをおすすめできるポイント
- 料金が安い
- 見守り機能やアプリ制限などがとても充実
- プランがシンプルで迷わない
- データ使いすぎの心配がない
料金 | 1,100円 (SIMのみ契約の場合は1,650円) |
見守り機能 | TONEファミリー ・位置情報 ・アプリ制限 ・サイトフィルタリング ・時間制限 ・乗り物移動通知 ・学校や塾での使用ロック ・専用メッセージアプリ ・AIフィルター搭載カメラ(不適切な自撮り防止)など |
トーンモバイルは、料金プランが1種類とシンプル。また、専用の機種を使うことで1,100円(データ通信量制限なし)という格安の月額料金で利用できます。
最新の専用機種「TONE e21」の価格は21,780円。端末も格安で買えるのは嬉しいですね。
安くても性能は高いので、子どもだけでなく保護者も満足して使える端末です。
ただ、通信速度が遅いというデメリットもあるので注意してください。
データ使用量の制限はない(料金も変わらない)のですが、その分通信速度は遅めです。
最大速度は500~600kbps。「中速」くらいの速さです。
他社で速度制限になったときほど遅くはありませんが(速度制限の低速通信だと128kbpm)、いわゆる高速通信と比べると正直遅い・重いと感じるはず。
LINEやSNSの利用、ネット検索などは問題なくできますが、動画の視聴などには不向き。
動画を見たい場合などは、別途有料で「動画チケット」を購入してください。1GB=330円なので、追加の通信購入としては安めです(他社だと1GB=500~1,000円くらいが多い)
トーンモバイルのデメリット
通信速度が遅め(動画の見過ぎなどを防げるので子どもにはちょうどいいかも!)
端末の選択肢がない
最低利用期間がある(24か月、それ以下で解約すると解約金9,800円)
トーンモバイルのメリット
料金が安い
見守り機能やアプリ制限などがとても充実
プランがシンプルで迷わない
月額料金だけでなく端末代も安いので、子ども用のスマホとしては負担が少なく使えるのはおすすめできるポイント。
また、トーンモバイルが特に小学生向きと感じるのは、見守り機能やアプリ制限の充実度が他社と比べて一段上という点。子どものスマホをしっかり管理できるようになっています。
サイトやアプリのフィルタリングや利用時間の制限、位置情報の確認だけでなく、
- 自撮り被害を防ぐAI機能搭載のカメラ
- 学校や塾など特定の場所についたら使用できなくなるロック
など独自の機能がついていて安心度はバッチリ。子どもの安全性を重視したスマホということが分かります。
実際に、こうした機能が評価されて自治体から推奨も受けています。
トーンモバイルのメリットとデメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています
子ども用スマホは『トーンモバイル』がいい理由!メリットだけじゃなくデメリットも解説
トーンモバイルを実際に使った検証レビューはこちら
トーンモバイルの評判を検証!親子で使って速度や使いやすさ、料金の満足度をレビュー
楽天モバイル|料金面では一番!安全機能も満足度高い
楽天モバイルをおすすめできるポイント
- 料金が安い(1GB以下なら無料)
- 見守り機能やアプリ制限が充実
料金 | 毎月のデータ使用量で変わる ~1GB:0円 1~3GB:1,078円 3~20GB:2,178円 20GB~:3,278円 |
見守り機能 | あんしんコントロール by i-フィルター ・アプリ制限 ・サイトフィルタリング ・時間制限 ・位置情報履歴表示 など |
通信料の安さで人気の楽天モバイル。
「Rakuten UN-LIMIT」に申し込むと1GBまでは無料でデータ通信を使うことができます。
また、専用の通話アプリ「Rakuten Link」を使うと通話料も無料。
お財布にやさしいスマホと言えますね!
ただ、注意したいのは定額制ではないという点。データ通信は「使った分だけ」請求されます。
親が知らない間に子どもが外で動画を延々と見てしまったり、長時間ゲームをしたりすると、データ通信量がどんどん増えてしまいます。1GB以内なら無料ですが、たとえば動画を見すぎて10GB使ったらその月は2,178円請求になりますので、子どもが使っているデータ量は常にチェックしておいた方がいいですね。
楽天モバイルのデメリット
対応エリアが限定されている(事前に自分の住んでいる地域が対象かどうか確認が必要)
データ使用量に応じて料金が変わるので使いすぎに注意
楽天モバイルのメリット
料金が安い
見守り機能やアプリ制限もつけられる
専用アプリを使えば通話無料
料金は安いですが、データ通信を使えば使うほど料金もあがってしまうので、子どもの利用状況はしっかり把握しておく必要はあります。
また、見守り機能やアプリ制限は別途料金(330円/月)かかるので注意してください。
イオンモバイル|料金プランが色々選べて安い
イオンモバイルをおすすめできるポイント
- 料金が安い
- データ容量の契約が1GB単位で細かくできる
- 独自の見守り&学習機能をつけられる
料金 | 0.5GB:1,023円 1GB:1,078円 2GB:1,188円 3GB:1,298円 など |
見守り機能 | 子どもパック ・アプリ制限 ・サイトフィルタリング ・時間制限 ・位置情報確認 ・SNSのやりとり確認 ・学習アプリ(英語、国語) など |
イオンモバイルはデータ使用量プランを1GB単位で選べるので無駄なく契約できるというメリットがあります。
また、「子どもパック」という独自のオプションは、見守り機能のアプリだけでなく学習用のアプリも使えてお得。
イオンモバイルのデメリット
容量プランが細かく分かれすぎていて迷う
通話アプリ「イオンでんわ」を使っても通話料が発生する(11円/30秒)
イオンモバイルのメリット
料金が安い
データ容量の契約が1GB単位で細かくできる
独自の見守り&学習機能をつけられる
データ容量が細かく分かれていることについては、毎月のデータ使用量がほぼ一定の場合にはメリットになると思います。ただ、平均的な使用量が分からないうちは、どの容量プランで契約するのがいいのか、無駄にしてないかなどが少し気になるかも。
見守りについては平均的な機能はついているので問題ありませんが、より踏み込んだ機能を求めると少しもの足りないかもしれません。別途165円/月かかるので注意してください。
UQモバイル
UQモバイルをおすすめできるポイント
- 通信速度が速い
- 見守り機能が充実
料金 | くりこしプランS(3GB):1,628円 くりこしプランM(15GB):2,728円 くりこしプランL(25GB):3,828円 |
見守り機能 | 家族みまもりパック ・アプリ制限 ・サイトフィルタリング ・時間制限 ・位置情報確認 ・SNSのフィルター ・SOSボタン など |
UQモバイルは大手キャリアより安い料金で安定した回線を使えることで人気です。
見守り機能も充実していて、位置情報や利用制限などトラブルを事前にしっかり防ぎたい場合にはおすすめ。「家族みまもりパック」は別途418円/月かかります。
料金は高めですが、大人でも十分に使える速度の回線なので家族で使って割引を受けるというのもアリですね。
ワイモバイル
ワイモバイルをおすすめできるポイント
- 通信速度が速い
- 家族割が充実
料金 | プランS(2GB):2,178円 プランM(15GB):3,278円 プランL(25GB):4,158円 |
見守り機能 | あんしんフィルター ・不適切なウェブやアプリの制限 ・利用時間の管理 ・指定した時間の居場所確認 など |
ワイモバイルもUQモバイル同様に大手キャリアより安い料金で安定した回線を使えることで人気。
見守り機能は標準的なフィルタリングや利用時間制限、移動や位置確認ができるというものです。
料金はやや高めですが、家族割で契約すると2回線目以降が毎月1,188円割引になるので、保護者も一緒に使うなら毎月の料金を抑えることはできます。
小学生の子どもに持たせるスマホに絶対必要な機能は?
オプションで子ども用の見守り&安全機能をつけることはできますが、会社ごとでその内容は異なります。
また、子どものスマホ利用状況をどこまで親が把握したいのかは、家庭の方針によっても変わってくると思います。
その上で、
位置情報
サイトやアプリのフィルタリング
この2つに関しては、子どもをトラブルから守るためには最低限必須と言えます。
「子どもがなかなか帰ってこない」などのトラブル時だけでなく、災害がおこった時にも子どもの位置情報が確認できると安心です。
また、最近は特にサイトやゲームアプリ、SNSなどを通じてトラブルに発展することも多いので、事前にフィルタリングして危険なものは使えないようにしておきましょう。
小学生は新しいものに興味はあっても自分では正しい判断ができないので、スマホでトラブルを防ぐためにも親がしっかり管理してあげてください。
子どものスマホを契約したら家族で使用ルールを決める
小学生とは言っても、大人が想像する以上にデジタルへの適応能力は高いです。
想定していなかったような使い方をして思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、まずは家族の間で使用ルールを決めてください。
決めたルールはお互いに分かるように、リビングなどに紙に書いて貼っておくといいでしょう。
保護者からすると「約束したでしょ!」ということでも、子ども側にはきちんと伝わっていなかったり、理解できていないことはたくさんあります。
スマホの使い方で気になることが出てきたら、一方的に叱るのではなく、その都度親子で話し合うのも大事ですね。
安全機能と料金の安さで選ぶならトーンモバイルがおすすめ!
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