税金滞納で銀行口座を差し押さえられたときの対処法

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一定以上の収入があると必ず払わなければならないのが「税金」です。特にアルバイトやパートの場合には、所得税は給料から天引きされているけれど住民税や国民健康保険料は支払い用紙で支払うという場合が多いです。

私は以前300万円を超える借金を抱えており、数年前に完済するまでガムシャラに働いていたことがあります。収入が増えると税金も増えますが、その収入のほとんどを借金返済に回してしまっていたために、今度は住民税と国保を滞納するハメになってしまいました。

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差し押さえの予告通知が届く

役所もなんの警告もなくいきなり差し押さえをするなんてことはありません。

再三にわたって督促状は届いていましたし、その都度支払い期限も書かれていました。でも、心のどこかに「まだ大丈夫だろう」という気持ちがあったのは事実です。正直、税金の滞納は「借金」という感覚ではなかったので、「もうすぐ借金を完済できるから、そしたら払えばいいや」と思っていました。

そして、ついに「差し押さえ予告通知書」が届きました。ここで「え!?差し押さえはさすがにまずい…」と思ってせめて役所に連絡すればよかったのですが、この期に及んでも今までどおりもう少しだけ引き延ばせるだろうと考えてしまったのが大失敗でした。

差し押さえ予告通知書には、いつも通り「指定期限は○月○日」という支払い期限の記載はされていますが、「その日までに払わないと×月×日に差し押さえを執行します」とは書いてありません。

そして、私の場合、それは指定期限の翌月に起こりました。

通帳に「サシオサエ」の文字が

とある給料日の翌日のことでした。すでに借金返済用のお金をお給料日当日の朝に下ろしていたのですが、翌日に家賃分などを下ろそうと思い銀行へ行くと、引き出しができなくなっていました。
前日には引き出すことができていたので、ATMの機械が壊れているんじゃないかと思い、別のATMで試してみたりもしましたが、結果は同じ。

キャッシュカードがダメならば通帳で引き出そうと思い、まずは残高を確認するために通帳記入をしてみると、そこには「サシオサエ」の文字と残高に「0」の文字が。

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これを見て、やっと状況を理解しました。税金の差し押さえが実行されていたのです。

口座に残っていた17万円ほどが全額差し押さえられていました。

前日に引き出したお金は全額借金の返済に使ってしまっていたため、財布には5千円ほどしか残っていません。次の給料日までまるまる1か月あります。「家賃も払えない、生活費もない、定期も買ってない!」と軽くパニックになりましたが、もうここまできたら悩んでいても仕方がないので翌日すぐに役所へ向かいました。

役所の収納課で相談

ないものを払えとは言われない

結論から言うと、もっと早く相談するべきでした。この期に及んでも、ないものを払えとは言われませんし、誰かに借りて払えとも言われませんでした。相談をしたあとに、実際、食費と定期代分は口座に返してくれました

ただし、あるものは強制的に徴収されるのです。私の口座にお金が入っていたのは事実です。だからそれを徴収されたのです。

きちんと説明をすれば、分納で対応してくれる

では、一括で滞納額を支払えない場合に実際どうやって納めるのか。分納です。早期に相談をしていれば、本当に支払える範囲で数千円からの支払いでも対応してくれます

私は当時2年分の住民税と国民健康保険料と延滞金を合わせて100万円ほどの滞納がありました。なので、正直言うと10数万円差し押さえされても焼け石に水でした。残額が圧倒的に多かったので、この分納をお願いしたのです。他の借金を返済している間は月々1万円ずつ、そして借金を完済してからは月々9万円ずつ支払うという約束で、3年近くかけて完納しました。

分納の場合でも、本来は2年以内で完納できるような金額を設定すると言われました。2年で完納できる計画だと、100万円ほど滞納がある場合には1か月4万円以上の支払いが必要という計算になります。実際には翌年にも新たな税金が発生するので、それ以上です。

借金が残っている間は、どうあがいても4万円をねん出することができなかったため、事情をすべて細かく話して、借金返済が終了するまでの約1年半は月々1万円の支払いで了承してもらいました。そのために、収入金額の証明と支出の細かい明細を提出しました。光熱費などの領収書や家賃や借金分の振り込み履歴も証拠として提出をして、その上でやっとこの月々1万円を承諾してもらえたのです。

分納中に連絡なしに滞納をすると、今度こそ待ってはもらえない

分納中に何の連絡もなく滞納した場合には、即座にまた差し押さえをすると言われました。ただし同時に、支払いが厳しい場合には相談に乗りますから必ず連絡してくださいという点も念を押されました。病気やケガ、就労状況の変化は誰にでも起こりえます。このような最終段階においても、そうしたやむを得ない事情は役所は必ず加味してくれます。

私の場合、支払い用紙は3か月~半年くらいの分で送付されていたので、手元の支払い用紙が終了した時点で毎回電話で次の支払い用紙を送ってもらえるようお願いをしていました。

それが状況確認的な役割を果たしているのだと思われます。毎回そのときに「状況は変わりませんか」と聞かれました。逆に、変わらないと答えると「支払いの増額はまだできませんか」と聞かれることもありました。最初は「1年半はこの金額って約束したのに!」とも思ったのですが、そもそも滞納して100%非があるのはこちらですし、14%(当時)もの延滞金を考えるとできるだけ早期に支払った方がいいというのも理解できます。

差し押さえの前にできること

税金の滞納は借金と同じと考える

借金は返済しないと大変だけど、税金は待ってくれるだろうというのは間違った考えです。税金こそ待ってはくれません

税金の差し押さえ警告がきたら、支払いをしない限り間違いなく差し押さえは実行されると思ってください!

そう考えると、借金以上にシビアであると言えます。

税金に時効はないの?

税金の滞納は借金と同じなら、時効はないのでしょうか?実は、税金にも時効はあります。住民税や所得税は通常5年で時効になります。

「じゃあ、5年払わないで無視していれば帳消しになる!?」と思うかもしれませんが、残念ながらこちらが無視していれば勝手に時効になるわけではありません。

時効を阻止するためにも、役所は督促状を送って差し押さえを行うのです。たとえあと1日で時効を迎えるとしても、差し押さえをされると時効はそこでリセットされます。さらに5年たたないと時効を迎えることはできません。

取り立てる・取り立てないは役所の判断なので「絶対時効を迎えることは不可能」とは言い切れませんが、ほとんどの場合は督促→差し押さえを実行されて時効は中断すると思います。

ですので、税金に関しては「時効を迎える前に、役所は絶対差し押さえを実行する」くらいには思っていた方がいいでしょう。

支払いが厳しい時点で役所に連絡・相談をする

差し押さえの警告が届く状況というのは、当然税金が払えない経済状態なわけです。そんなとき、払えないから連絡をしたくないという心理に陥りがちです。払えるようになったら(私の場合は、借金の返済が終わったら)連絡しよう、それまでは何とかごまかそう。

これも間違いです。連絡をして相談をすれば、役所は必ず応じてくれます。できないことを要求されるということはありません。きちんと現状を細かく説明して分納の約束ができれば、少額ずつの納付でも認めてくれます。

税金は毎年かかるということを覚えておく

他の借金と違い、税金というのは収入がある以上毎年発生します。つまり、滞納分だけ支払ったら終了ではなく、その間に新しい税金も支払っていかなくてはならないのです。なので、一度滞納すると正常の支払いに戻すまでに時間がかかってしまうのです。

銀行口座の預金以外も差し押さえの対象

「銀行口座からお金をすぐに全額引き出してしまえば、差し押さえされないだろう!」と思うかもしれませんが、これは注意が必要。

役所は、銀行口座に入っている預金だけではなく、家財や車・保険・給料なども差し押さえの対象にすることができるのです。銀行の預金が空振りしたら、自宅の家財や引き出した現金を差し押さえられる可能性があります。

特に、給料の差し押さえは色々な意味で状況が厳しくなるはずです。ここで間違えてはいけないのは、銀行口座の差し押さえは、給料の差し押さえではありません。たとえ差し押さえられたお金がお給料として入金のあったお金であっても、あくまで口座に入っている「預金」の差し押さえなのです。

それに対して、「給料そのもの」を差し押さえられる場合は、あなたが働いている会社に直接役所から連絡が入ってしまいます。そして、あなたに払われるべき給料の一部を差し押さえるのです。つまり、支払われる給料そのものが減るのです。給料の場合は「差し押さえ禁止分」というのが決められていて、全額差し押さえられることはありませんが、それでも会社にあなたの税金滞納がバレてしまうという大きなマイナス面があります。

差し押さえ通知が届いたら、銀行の口座を空っぽにしようがどうしようが、結局何かしらの手段で差し押さえをされると思っておくべきでしょう。

差し押さえられた銀行口座はもう使えないの?

銀行口座の差し押さえというのは、執行された時点で口座にある預金を差し押さえるだけなので、口座そのものは差し押さえ後でも使えます。口座の凍結とは違うので、その口座自体が使えなくなるということはありません。

差し押さえられた場合の対処まとめ

一度差し押さえされたお金が全額戻されるということはまずありえません。役所も差し押さえをした意味がなくなってしまうからです。

ただ、私のように事情を細かく説明して理解してもらえた場合には、その一部を返還してもらえるという場合もあります。

なので、それを踏まえた上でとにかく急いで相談に行きましょう。多少小言は言われるかもしれませんが、悪いのは100%滞納した自分です。

1.役所の窓口へ行く
2.収入の証明、支出の明細とその証明を持っていき、分納の相談をする
3.分納額で合意できたら、毎月必ず期日までに支払いをする
4.状況が変わって約束の分納額が納められないときには、必ず連絡を入れて再度相談する

上に書いたように、差し押さえというのは口座の凍結とは異なるので、例えば翌月に振り込まれたお給料は引き出すことはできます。ですが、役所が口座情報を把握している以上、差し押さえを無視したとしても翌月またその振り込まれたお給料の金額を即刻差し押さえられてしまうというのが関の山です。

延滞金が増えていくだけで何も得をすることはありません。税金は絶対に逃れられないものと思って対処するようにしましょう。

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