最近よくドラッグストアで目にするのが、1,000円以上する高級目薬。
ドラッグストアの目薬コーナーでもバーンと目立つところにディスプレイされていて、今やこれまでの主流だった500円以内で買えるワンコイン目薬から、時代はこうした高級目薬に移っているようですが、果たして一体何が違うのでしょうか。
1,500円も出して買った高級目薬が、「実は500円の目薬と大差ありませんでした…」ではあまりにもガッカリですよね。そこで、高級目薬は今までの目薬と何がどう違うのか、実際に調査&使用感を検証してみました。
スマホによる疲れ目に特化した高級目薬が人気
花粉症対策やコンタクトレンズによるドライアイ対策として目薬を使っているという人もいると思いますが、今急激に増えているのは「スマホによる目の疲れをどうにかしたい!」という人でしょう。
「スマホ老眼」なんて言葉がすっかり浸透してきたことからも分かるように、スマホを長時間使うことで目に大きな負担がかかっていて、つらい症状に悩まされる人が増えているんですね。
実際私も、毎日長い時間スマホ画面を凝視しているせいもあって、疲れ目には相当悩まされています。もう目が疲れるなんていう生易しいレベルではない気もしています。
こんな症状が重なると、物理的につらいだけじゃなくて気持ち的にもイライラしてくるんですよね。目は脳に直結しているせいでしょうか!?
そして、こうしたスマホ老眼・スマホ眼精疲労に特化して作られた高級目薬が大人気とのこと。実際私もつらい経験をしているので、なんとなく効果がありそうな高級目薬に頼りたくなる気持ちはよく分かります。
高級目薬「サンテメディカルアクティブ」と「Vロートプレミアム」を比較!
目薬の大手と言えば「参天製薬」と「ロート製薬」。
参天製薬からは「サンテメディカル」シリーズ、ロート製薬からは「Vロートプレミアム」という高級目薬が発売されています。どちらもドラッグストア価格で1,500円ほど。
そこで、サンテメディカルシリーズの中で最も人気が高い「サンテメディカルアクティブ」と、ロート製薬の秘蔵っ子「Vロートプレミアム」を比較してみました。
有効成分の比較
「サンテメディカルアクティブ」の有効成分は9種類。
一方、「Vロートプレミアム」の有効成分は12種類。
単純に含まれている有効成分の種類からすると、「Vロートプレミアム」の方が多いですね
では、それぞれの有効成分を詳しく見てみます。
サンテメディカルアクティブ | Vロートプレミアム | |||
涙液を安定化 | ビタミンA (レチノールパルミチン酸エステル) | 5万単位/100mL | ||
炎症を抑える | イプシロン-アミノカプロン酸 | 1.0% | 硫酸亜鉛水和物 | 0.1% |
グリチルリチン酸ニカリウム | 0.1% | |||
アラントイン | 0.1% | |||
細胞組織代謝を促進 | ビタミンE (酢酸d-α-トコフェロール) | 0.05% | ビタミンE (酢酸d-α-トコフェロール) | 0.025% |
L-アスパラギン酸カリウム | 0.5% | L-アスパラギン酸カリウム | 1.0% | |
タウリン | 0.5% | タウリン | 0.5% | |
パンテノール | 0.1% | |||
ビタミンB6 | 0.05% | |||
ピント調節機能改善 | ネオスチグミンメチル硫酸塩 | 0.005% | ネオスチグミンメチル硫酸塩 | 0.005% |
角膜の保護保水 | コンドロイチン硫酸エステルナトリウム | 0.5% | コンドロイチン硫酸エステルナトリウム | 0.25% |
かゆみを抑える | クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 0.03% | クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 0.03% |
充血を抑える | 塩酸テトラヒドロゾリン | 0.01% | 塩酸テトラヒドロゾリン | 0.05% |
含まれている有効成分の数が違うだけでなく、微妙にその種類も違うことがわかります。
「サンテメディカルアクティブ」の一番大きな特徴は、ビタミンAが含まれている点。パッと探してみてもビタミンAが含まれている目薬はほかにはライオンの「スマイル40」だけしか見つかりませんでした。しかも、一番ビタミンA含有量が多い「スマイル40プレミアム」でも3万5千単位/100mLなので、「サンテメディカルアクティブ」のビタミンA含有量5万単位/100mLというのは圧倒的な多さということが分かります。
で、ビタミンAが含まれていると何がいいんでしょうか。
実は、ビタミンAには「ムチン」という涙成分の分泌を促進して涙液を安定化し、角膜を保護する働きがあります。涙は目の機能維持に必要不可欠な成分をたくさん含んでいるので、このムチンという涙成分の分泌を促進してくるビタミンAをしっかりと補給することで、目の機能を正常化できるというわけです。
特にスマホやパソコンで酷使した目というのは、単純に目の筋肉が疲労しているだけではなく、カラカラに乾燥してしまっていることが多いですよね。そんなカラカラで凝り固まった目を、涙成分の分泌を促進することで解きほぐしてくれるというかんじでしょう。
一方、「Vロートプレミアム」は、まんべんなく有効成分が含まれているという印象。炎症を抑えて、細胞の代謝をあげることで疲れ目を改善し、ピント調節やかゆみ・充血にも対応というバランスのいい目薬というところでしょうか。
有効成分が12種類と目薬史上最多に含まれているので、スマホ老眼・疲れ目のあらゆる症状を「筋肉」「涙」「炎症」という全方向から緩和してくれそうです。
実際の使用感
丸1日、「サンテメディカルアクティブ」を右目に、「Vロートプレミアム」を左目に点けて使ってみました。片目ずつ点けて違いを感じてみようという作戦です。
まず、点けた直後は「Vロートプレミアム」の方がメントール感が強いので、スースーした爽快感は高めです。「目薬点けた!」という満足感はあります(笑)。しばらく目を閉じていると、じわじわと浸透していく感覚。
一方「サンテメディカルアクティブ」はVロートプレミアムと比べるとスースー度合いは控えめですが、疲れてしょぼしょぼしている目には十分な清涼感。こちらも点けたあと目を閉じていると、じんわりと目に馴染んでいく感じが気持ちいいです。
そして、肝心の「効き具合」はと言うと…
「サンテメディカルアクティブ」と「Vロートプレミアム」を1日つけてみて、両方ともつける前より目の疲れは各段に軽くなったと感じました。そもそも私の疲れ目があまりにもひどかったので、よけいにそう感じたのかもしれませんが。
とにかく「目がすっきりクリアで軽い感じ」がけっこう長く続いて心地よかったです。なので、高級目薬はお値段なりの価値はあるんだなというのが結論です。
個人的には「サンテメディカルアクティブ」を点けていた右目の方が、疲れというか目の奥の筋肉が凝っているかんじは取れやすかった気がします。コンディションにもよると思いますので、あくまで主観的な感覚ですが、ご参考までに。
逆に「目薬を点けたときだけスッキリじゃなくて、根本的にこの疲れ目をどうにかしたい!」というのであれば、サプリを併用してみるのもいいでしょう。
↓ファンケルの商品は成分がしっかりしているので個人的にはおすすめ。今話題の「定期購入」パターンではないのも安心です(笑)。
たまには目にも贅沢と休息を!
よーく考えると、私たちは起きている間ずっと目を使っているんですよね。その上さらにスマホやパソコンで酷使したら、目が悲鳴をあげてしまうのも当然です。
目が疲れたり調子が悪くなると、なんとなく体全体の調子も出なくなるし、気持ちも下がってきます。それだけ目の調子って体や気持ちに直結してるってことなんでしょうね。
栄養たっぷりの高級目薬を使ってみて、「たまには自分の目に贅沢と休息を与えてあげるのもいいもんだな~」と実感しました。1,500円で目もスッキリ&気持ちもスッキリできると考えれば、けっこうお得かもしれませんよ!
▼スマホを使いすぎて視力が落ちた!という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
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