クレジットカード代わりに持つ人が多いデビットカード。
デビットカードを使えば、ほとんどの支払いはクレジットカードと同じように(一括払いのみですが)できるのですが、
ETCカードの発行
に関しては対応していないデビットカードがほとんどなんです。
*デビットカードとクレジットカードの違いについてはこちらの記事に詳しく書いています。
>>クレジットカードを作れない!そんな人は「デビットカード」を1枚作ろう
そんな中で、なんとETCカードを発行できるデビットカードがあることを発見しました。
それが、「北國銀行」のVisaデビットカードです。
北國銀行のVisaデビットカード&ETCカードを作る方法
北國銀行は、石川県金沢市に本店がある地方銀行です。
北陸地方に住んでいない人にとっては「北國銀行」はあまり聞きなれない銀行かもしれませんね。
読み方は「ほっこくぎんこう」です(「きたぐに」ではありません)。
店舗があるのは、石川県、富山県、福井県がメインで、その他、大阪、東京、名古屋、シンガポールにも、1店舗ずつ支店があります。
まずは、北國銀行に口座を開設する
北國銀行のVISAデビットカードを作るには、まず北國銀行に口座を開設しなくてはいけません。
口座開設方法は、各支店の窓口、またはインターネットで行います。
ただ、ひとつだけ注意点があって、
北陸三県以外に住んでいる人は、正当な申込み理由がないと口座を作れない
ということ。
実際に北國銀行に電話して、どんな理由があれば口座が作れるか聞いてみたのですが、明確な基準はなく個別の対応ということでした。
ダメ元で聞いてみたのですが、
ETCカードがほしい
という理由だけだと、北陸三県以外に住んでいる人が口座を作るのは厳しいだろうとのこと。
最近は振り込め詐欺などに口座が不正利用されるリスクがあるため、北國銀行に限らずどの地方銀行でも、その地区に住んでいない人の口座開設はかなり難しくなっているようです。
たとえば、
↑こういう「口座を開くに値する」状況を作ったうえで申し込んだ方がいいでしょうね。
*ただし、嘘はいけません。ちゃんと調べられます。どうしても北國銀行に口座を作ってETCカードがほしいなら、一時的にでも石川県に引っ越すなど、正当な状況を作るようにした方がいいでしょう。
逆に、北陸三県に住んでいる人なら、なんの問題もなくすぐに口座は開設できるはず。
デビットカードの申し込みは本店かインターネットのみ
口座開設は各支店の窓口でできますが、デビットカードの申し込みは本店の窓口かインターネットでの申し込みになります。
なので、口座解説申込みと同時にデビットカードとETCカードを申込むなら、インターネットで申込むのがベストですね。
*ネットで申込みの場合、口座開設まで3週間くらいかかります。
北國銀行VisaデビットのETCカードの使い方
使い方は、ふつうのETCカードとまったく同じ。ETCマークのある国内の有料道路ならどこでも使えます。
Visaデビットカードを持っていれば年会費は無料で使えます。
決済は、ETC利用日から2~4週間後に口座から引き落としになります(即時決済ではなく、一時的に北國銀行が立て替えて、あとで支払う形)。
即時決済ではないとは言え、使用して数週間後には引き落とされますので、ETCカードの引き落とし口座には常にちゃんとお金を入れておくようにしましょう。
北國銀行Visaデビットカードその他の特徴
北國銀行Visaデビットカードは、ETCカードを発行できる以外にも、他にはない特徴がいくつかあるのでご紹介しておきます。
カードランクが選べる
クラシックカードまたはゴールドカードから選べます。
クラシックカードは年会費無料ですが、ゴールドカードは初年度無料、次年度以降は5,400円の年会費がかかります。
利用額に応じて独自のポイントが付与される
クラシックカードは200円につき1ポイント(0.5%の付与率)、ゴールドカードは200円につき2ポイント(1%の付与率)となっています。
ただ、ポイントは加盟店でしか使えません。その加盟店のほとんどが北陸三県です(東京や大阪などにも加盟店はあるが、かなりマイナーなお店ばかり)。
家族カードを発行できる
満15歳以上で、会員と生計をともにする親族5名まで家族カードを作れます。
プラスサービス機能という10万円までの自動貸越サービスがある
普通預金口座の引き出し・引き落としのときに残高が不足する場合、総額10万円以内なら自動的に融資されるサービス(年利9.5%の利息がつきます)。返済は、口座に入金すれば自動的に返済になります。
プラスサービス機能をつけるためには、別途審査があります。
カードローン機能をつけることもできる
30万~700万円までの融資が受けられる機能です(年利は3.0%~9.5%)。
カードローン機能をつけるためには、別途審査があります。
北國銀行で口座が開設できなかったら「ETCパーソナルカード」が最終手段
ETCカードがほしいけどクレジットカードは作れない(作りたくない)という人にとって救世主のような北國銀行Visaデビットカードですが、上にも書いたように、
北陸三県以外に住んでいる人は、その利用目的によっては口座開設を断られる場合がある
というのが唯一の欠点です。
北國銀行に口座を作れなければ、Visaデビットカードも作れないので、当然ETCカードも作れません。
無事に口座を開設できれば問題ないのですが、万が一口座開設を断られたときは、最終手段として「ETCパーソナルカード」を作るしかないでしょう。
ETCパーソナルカードは、審査なしで作れるETC専用のカードで、デポジット(保証金)を預けて使います。デポジットは、月の平均利用額の4倍。毎月1万円くらいETCを使う人なら、4万円を預けないといけません。
ETC利用料は、月に1回まとめて引き落とされるのですが、残高不足で引き落とせないとすぐに利用停止になるので注意。
また、年会費がかかったり(1,234円)、未払い分がデポジットの80%を超えてしまうとETCカードが使えなくなったりと、いろいろ注意しなければいけない点が多いので、あまり便利とは言えません。
ただ、ETCパーソナルカードなら、それこそ日本全国どこに住んでいる人でも審査なしで作れるというメリットはあります。
クレカはない、北國銀行の口座も開けない、それでもETCカードが必要という方は、ETCパーソナルカードを作るしかなさそうですね。
今のところETCカードが作れるデビットカードは「北國銀行」のみ
三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行などのメガバンクをはじめ、20以上の銀行でデビットカードの取り扱いを行っていますが、ETCカードが作れるデビットカードは今のところ「北國銀行」だけです。
一時的に銀行が立て替えることになるため、取り入れるところが少ないのでしょうか?
ただ、技術的に絶対デビットカードでETC精算ができないというわけではないことは分かりましたので、今後、他の銀行のデビットカードでもETCカードが作れるようになる可能性に期待したいと思います!
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