「やらなければいけない仕事が目の前にあるのに、なかなか取り掛かれない…」
「やっと作業を始めても、集中力が続かずに、気づくとSNSをダラダラ見ている…」
仕事や勉強など、やるべきことが満載なときほど、陥りがちな状況ですよね。
私の例で言えば、昔から何事も締め切りギリギリにならないとできないタイプで、これは性格だからしょうがないんだろうなと半分あきらめていました。夏休みの宿題を8/30くらいから始めるタイプです。
しかも、年を取ればとるほど、集中力が持続する時間が短くなっていて、ギリギリの崖っぷちに追い込まれるまで本気を出せないという「ダメ人間」状態になっている気もします。
さすがにもう少し効率よく作業ができるようにならないと、人生の多くの時間を(作業・仕事をしたくないという)現実逃避だけで費やすことになるんじゃないかと不安になってきました(笑)
そして、こんな集中力なしの現実逃避型人間でも、見違えるように作業効率をアップできる方法を発見したのです。
それがポモドーロ・テクニックと言われる方法です。
集中できないのは、集中力がないからではなかった!
ポモドーロ・テクニックの紹介に入る前に、まず、どうして自分はこんなに集中力がないんだろうと考えました。
たとえば、私は昼間の5時間ほど自宅で作業しているのですが、毎日こんな感じ。
10:00 | 仕事開始~ネットで情報収集(という名目でダラダラとネットチェック) |
11:00 | 作業に手をつけ始める *5分くらい作業するとTwitterやインスタやスマホゲームに目移りして、作業自体はほとんど進まず細切れ |
12:00 | 同上 |
13:00 | 同上 |
14:00 | 出かけるタイムリミットがせまり、焦って最後の30分くらいまじめに作業 |
15:00 | タイムリミット、出かける |
このように、5時間あっても実際に作業しているのは細切れ作業も合わせて1時間から多くて1時間半程度。無駄な時間が3~4時間もあるんですね。
しかも、途中の作業が細切れすぎて、1時間分の進捗もないことがほとんどです。
実際にこうして書き出してみて分かったことがあって、私はずっと「自分は集中力がない」と思っていたのですが、最後の30分だけは「ヤバい、もう出かける時間が迫ってくる!」という焦りから逆に驚異的な集中力を発揮して作業をしていたんです。
つまり、集中力は”ある”んですよね。ただ、そのギリギリまで追い込まれないと発揮できないだけの話。
なかったのは、「時間管理能力」だったんです。
このように、集中力がないと思っている人の中には、私のように実際は集中力の問題ではなく「時間管理」ができていないだけという人が多いのではないでしょうか。
脳が「締め切り感」をキャッチすればイヤでも集中する
人に与えられた時間は有限です。
なのに、実際には私のように、その締め切りタイムが迫るまではなぜか「時間はいくらでもある」と勘違いしている場合があるんです。
この感覚を自分の意思ひとつで変えることができる人もいるでしょう。
「今日は午前中に○○を終わらせる」
「3時までに□□の資料を作って△△さんに送る」
というように、自分で計画を立ててそれに従って黙々と作業ができる人です。うらやましいですね!
社会人としては本来そのようにあるべきなんでしょうけれど、私みたいな人間の場合は「これを午前中に終わらせよう」と心に決めたところで絵に描いた餅。
「終わらせよう」と思ったくらいでは、終わらせられないどころかほとんど取り掛かることすらできません…!
そこに「なんらかの強制力」がないと、いくら自分で決めてやろうとしても結局ダラダラしてしまうのがオチなんです。
このように、時間管理ができない人は、自分の意思だけでは体は動きません。
自分の意思や決意といった心もとないものに頼るのではなく、脳に直接訴えかけるのです。
たとえば「この作業を1時間で終わらせないとパソコンが燃える」と言われたら、ものすごい集中力を発揮して作業をグイグイ進めますよね(笑)
脳が「強制的な締め切りがあるよ」と分かってくれさえすれば、集中力をアップさせて作業効率を思いっきりあげることができるわけです。
脳に締め切りを訴えかけて、イヤでも集中できる「ポモドーロ・テクニック」とは!?
パソコンが1時間後に燃えるような仕掛けを作らなくても、脳に締め切りを意識させる方法があります。それがポモドーロ・テクニック。
やり方はものすごくシンプルです。
タイマーを用意して、25分+5分で1セット×4回セットするだけ。
私はアンドロイド用の「Interval Timer」というアプリを使っています。
手順としては、
1.やるべき仕事・作業を決める
2.タイマーを25分+5分×4回分セットする
3.タイマースタート
4.25分間はとにかく作業
5.作業終わりのタイマーが鳴ったら5分間の休憩をとる(作業が途中でも強制的に休憩に入る)
6.休憩時間は基本なにもしない(目を閉じたり、ボーッとする)
7.休憩終了のタイマーが鳴ったらまた25分間とにかく作業
これを繰り返すだけ。4回繰り返したら30分という長めの休憩を入れます。
4回繰り返しても作業が終わらなければ、また同じように25分作業+5分休憩のサイクルでタイマーをセットして作業を続けましょう。
「タイマーかけるだけで集中できるの!?」と思うかもしれませんが、この方法の最大のポイントは自分の意思とは全然関係なく、勝手に脳が「25分後にタイマーが鳴る」と締め切りを意識してくれるところ。
脳が締め切りを意識してくれさえすればこっちのもの。自分にやる気があろうがなかろうが、作業をやらざるを得なくなります。だって締め切りが刻一刻とせまっているんですから!
「集中してやらなくちゃ…」なんて決意しなくても、勝手に集中して作業できてしまいます。
4回繰り返せば、25分×4回=100分もの集中した作業が手に入るというわけですね。
【ポモドーロ・テクニックに使えるタイマーアプリ】
Andriod用おすすめアプリ
iPhone用おすすめアプリ
実は誰でも集中力はある!あとはどう引き出すかだけ
集中力がなくて仕事や勉強が思ったようにはかどらず、結果がなかなか出ないと悩んでいる人も、このポモドーロ・テクニックを使えば簡単に作業効率をアップできるはずです。
私の場合もそうですが、自分は集中力がないと思っている人でも、いざとなればちゃんと集中できるんです。
ただ、その集中力を引き出す方法が分からなかっただけなんですね。
ポモドーロ・テクニックは、特別な道具もいらず(スマホのタイマーだけで十分)、さらに言えば特別な強い意思や決意もいらずに本当に簡単にできるので、集中できなくて悩んでいる人はぜひ一度試してみてください!
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