今や映画やドラマはネット配信で見る時代。パソコンだけでなく、スマホやタブレットで好きなときに好きな番組を視聴するスタイルは、すっかり定着しつつありますね。
レンタルDVDのように「人気のDVDが全部『貸出中』で借りられない」とか「見終わらないうちに返却日がきてしまった」などということが起こりえないのですから、それだけでもとっても便利です。
こうした「ビデオオンデマンド」の動画配信サービスに参入してくる会社は年々増加していて、選択肢が増えすぎたせいで逆に「使ってみたいけど、どこのサービスを選べばいいのか分からない」と悩んでしまう人も多いのではないでしょうか?
ここでは、メジャーどころの5社を比較してみます。どんな人にどのサービスが向いているのか、実際に使ってみて検証しました。
・Hulu
・dTV
・U-NEXT
・Netflix
・Amazonプライムビデオ
Hulu
Huluはアメリカの動画配信サービス大手で、日本向けのサービスは日本テレビの運営会社の子会社が担っています。そのせいもあって、国内のドラマやバラエティは日テレの番組が多くなっています。
定額料金 | 933円(税込み1,007円)/月 |
視聴可能動画数 | 30,000本以上 |
見放題の対象動画数 | 30,000本以上 |
単品レンタル料金 | なし |
単品レンタル対象動画数 | なし |
無料お試し期間 | 2週間 |
ダウンロード | 不可能(ストリーミングのみ) |
<参考:メインジャンルのざっくりとした内訳>
洋画:約800本
邦画:約700本
海外ドラマ・アニメ:約200シリーズ
国内ドラマ:約350シリーズ
国内アニメ:約400シリーズ
一応公式では「30,000本以上」と謳われていますが、ざっくりと数えてみると15,000本~20,000本くらいのような気がします(笑)。ただ、私も厳密には数えきれていないので、誤差の範囲ということで!
思ったよりも洋画が少なく、むしろ邦画や国内のドラマ・アニメが充実している印象です。
とは言っても、洋画もメインどころはしっかり押さえているので、全体的に見て料金も内容もすごく標準的な動画配信サービスと言えるのではないでしょうか。
他社では「カラオケもできる!」とか「雑誌も読める!」とかそういった付加価値を付けているところもありますが、そもそも「動画配信サービス」なんだから、映画やドラマ、アニメなんかが見れればそれでいいのだ!という人向けです。「レンタルDVD」の代わりに使うといったかんじですね。
ただし、ラインナップには新作の映画やドラマはほとんどありません。いち早く最新の映画を見たいという人の場合は、他社の「追加課金すれば新作をレンタルできるサービス」を利用した方がいいでしょう。
逆に、定額の見放題に加えて、FOXチャンネルやナショナルジオグラフィックなどのチャンネルをリアルタイム視聴できるという他にはないサービスがあります。
Huluではダウンロード視聴ができないので、wi-fiで落として後でオフラインで見るという技が使えません。スマホやタブレットで外で見る場合には、パケット量が増えてしまうので注意が必要ですね。
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dTV
dTVは、NTTドコモが運営する動画配信サービス。ドコモ利用者であれば、スマホ契約の際にdTVも一緒に契約させられた(けど無料期間の一か月だけで解約した)なんて人も多いはず。ドコモのサービスではありますが、ドコモ利用者でなくても普通に利用することができます。
定額料金 | 500円(税込み540円)/月 |
視聴可能動画数 | 120,000本(カラオケ含む) |
見放題の対象動画数 | 120,000本(カラオケ含む) |
単品レンタル料金 | 100円~500円程度 |
単品レンタル対象動画数 | 3,000本以上(あくまで予測) |
無料お試し期間 | 31日間 |
ダウンロード | 一部の作品を除いて可能 |
<参考:メインジャンルのざっくりとした内訳>
洋画:約2,000本(定額が1,200本ほど)
邦画:約900本(定額が650本ほど)
アニメ映画:約200本(定額が130本ほど)
テレビアニメ:約200シリーズ(すべて定額)
海外ドラマ:約300シリーズ(定額が約200シリーズ)
国内ドラマ:約350シリーズ(定額が約300シリーズ)
韓流・華流:約350シリーズ(すべて定額)
公称の動画数は「12万本以上」と謳っているので非常に多くの動画を見ることができるように感じますが、これはカラオケやミュージックビデオなども含んで「12万本」なので、実際には映画やドラマなどだけカウントするとだいぶ少なくなります。ざっと計算してみても、2万本(ドラマは1話を1本とカウントするとして)ぐらいではないでしょうか。
ただ、定額の料金が500円ということを考えると、これだけのラインナップが揃っていれば十分すぎるくらいという印象です。
特にライブ映像がかなり充実しているのは、音楽ファンにとっては大きなメリットと言えるでしょう。国内アーティストは、新旧織り交ぜて500本以上のライブ映像を見ることができます。実はdTVは運営がエイベックス系の会社ということもあってエイベックスアーティストのライブ映像が圧倒的に多いのですが、他のメーカーのアーティストライブももちろん見ることはできます。
ドコモ利用者以外でdTVを利用する場合には、「ログイン」画面から「dアカウントを発行する」→「ドコモ回線をお持ちでない方」へ進んでdアカウントを作ればOK。
定番ものをバランスよく色々見たい人や音楽(&カラオケ)が好きな人で、できるだけ安くサービスを利用したいという方には、dTVがベストではないでしょうか。
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U-NEXT
U-NEXTは、もともとUSENが行っていた動画配信サービス。現在はUSENから独立して株式会社U-NEXTとなっています。動画のラインナップはここがピカイチではないでしょうか。また、他にはないサービスとしてアダルト系も配信しているのが特徴です。
定額料金 | 1,990円(税込み2,149円)/月 *1,000円分のポイントが付与される |
視聴可能動画数 | 120,000本以上(カラオケも含む) |
見放題の対象動画数 | 50,000本以上 |
単品レンタル料金 | 200円~500円程度が多い |
単品レンタル対象動画数 | 30,000本くらい(あくまで予測) |
無料お試し期間 | 31日間 |
ダウンロード | スマホ、タブレットでアプリを使ってのダウンロードは可能(PCやテレビはダウンロードできない) |
<参考:メインジャンルのざっくりとした内訳>
洋画:約2,500本(定額が1,200本ほど)
邦画:約1,600本(定額が1,000本ほど)
アニメ映画:約350本(定額が200本ほど)
テレビアニメ:約2,000シリーズ(定額が1,000シリーズほど)
海外ドラマ:約500シリーズ(定額が約250シリーズ)
国内ドラマ:約700シリーズ(定額が約300シリーズ)
韓流・華流:約400シリーズ(定額が約350シリーズ)
d-TV同様に、カラオケも含めて12万本という多さになっているU-NEXTですが、定額見放題の対象動画数だけでも5万本以上と公式で謳っているので、カラオケ分を差し引いてもラインナップはダントツで多いです。
特に、国内のテレビアニメの多さは、他社と比べても圧倒的。古い作品もかなり含まれていますが、定額だけで1,000シリーズ以上見ることができますので、アニメ好きにはたまらないのではないでしょうか。
また、定額以外に、毎月1,000円分ずつ付与されるポイントを使えば単品の有料レンタル動画を見ることができるので、実際には6万本くらいの中から色々な動画を選ぶことができます。
実際、月額1,990円という利用料金は他社と比べて2~3倍も高い設定ですが、その分だけ視聴できる動画数も多いと考えれば、高額の利用料金も納得です。
カラオケも含まれてはいるのですが、専用の機器がないと使うことができないそうです。U-NEXT TV(税抜き9,800円)や光BOXという機器を別途用意する必要がありますので、そこは注意しましょう。
また、アダルト系の有料レンタル動画は、毎月付与される1,000円分のポイントを使って見ることはできないそうです。別途支払いをする必要がありますので、そちらもご注意を。
U-NEXTでは電子書籍サービスも利用できます。書籍や漫画などはポイントを使って読むことができ、雑誌は追加料金なしで読み放題。動画だけじゃなく、雑誌や本を読む人にとってはお得感があるかもしれません。
1,990円という料金をどう考えるかですが、とにかくたくさん動画を見てたくさん雑誌を読んで、U-NEXTを使い倒す自信がある人にとっては、むしろ安く感じられるかもしれませんね。
無料でお試しできる期間が31日間と長いですし、無料期間中も600円分のポイントが付与されますので、まずはお試しで隅々まで使ってみるのがいいのではないでしょうか。
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Netflix
世界最大の動画配信サービス。日本に参入したのは2015年で比較的新しいサービスですが、海外では名実ともにトップクラスの配信会社です。
定額料金 | ベーシック→650円(税込み702円)/月 スタンダード→950円(税込み1,026円)/月 プレミアム→1,450円(税込み1,566円)/月 |
視聴可能動画数 | 不明 |
見放題の対象動画数 | 不明 |
単品レンタル料金 | なし |
単品レンタル対象動画数 | なし |
無料お試し期間 | 1か月 |
ダウンロード | スマホ、タブレットでアプリを使ってのダウンロードは可能(PCやテレビはダウンロードできない) |
<参考:メインジャンルのざっくりとした内訳>
洋画:約1,500本
邦画:約800本
海外ドラマ・アニメ:約400シリーズ
国内ドラマ・アニメ:約450シリーズ
韓流・華流:約60シリーズ
Netflixにはプランが3種類あります。違いは「画質」と「何台の画面で同時に視聴できるか」で、見ることができる動画はどのプランを選んでも同じです。パソコンやスマホで普通に視聴する分には、HDが見れるスタンダードコースが無難ではないでしょうか。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
画質 | 普通の画質のみ HD=× UHD 4K(超高画質)=× | HD=○ UHD 4K=× | HD=○ UHD 4K=○ |
同時視聴可能画面数 | 1 | 2 | 4 |
料金 | 650円(税込み702円)/月 | 950円(税込み1,026円)/月 | 1,450円(税込み1,566円)/月 |
電話でサポートの人にも聞いてみたのですが、動画の数は「ほんとに全然分かりません!」とのことでした(笑)。日本に上陸したのが2015年と後発組ということもあって、まだラインナップを増やしていっている途中のようです。
参考までにざっくりと数えてみたところ、総動画数はおそらく2万本前後(ドラマやアニメは1話を1本として数えた場合)ではないかと思われます。これからどれだけ濃い内容になるか楽しみではありますね。
総動画数はさほど多くはありませんが、それでも洋画は1,500本あって、そのほとんどが80年代以降の映画ですので、現状でもトータルで見れば満足度が高いラインナップと言えるでしょう。
逆に国内のドラマは、本数が少なくセレクションも限られているので、今のところはどちらかというと「洋画派」向けのサービスですね。
Amazonプライムビデオ
Amazonプライム会員が利用できる特典のひとつに、この「Amazonプライムビデオ」があります。厳密には他の定額見放題サービスとは異なり、あくまでAmazonプライムサービスの中のひとつ。
定額料金 | 税込み3,900円/年(月額にすると税込み325円/月) |
視聴可能動画数 (プライムビデオ) | 約15,000本 |
見放題の対象動画数 | 約15,000本 |
単品レンタル料金 | 100~400円前後が多い |
単品レンタル対象動画数 | 30,000本以上(あくまで予測) |
無料お試し期間 | 30日間 |
ダウンロード | スマホ、タブレットでアプリを使ってのダウンロードは可能(PCやテレビはダウンロードできない) |
<参考:メインジャンルのざっくりとした内訳>
洋画:約1,500本
邦画:約800本
海外ドラマ・アニメ:約400シリーズ
国内ドラマ・アニメ:約500シリーズ
(すべてプライムビデオのみ)
視聴可能動画数は、15,000本(ドラマやアニメの1話を1本として数えた場合)くらいです。他の動画配信の会社と比べると、やや数は少なめですね。
ただ、数あるAmazonプライム全体の1サービスと考えれば、月にたったの325円でこれだけの動画が見放題になるというのは、費用対効果は十分すぎるくらい高いのではないでしょうか。
ラインナップ数は少ないですが、たとえばdTVでは有料・Huluではラインナップになかった「アバター」や「ジュラシックワールド」は、Amazonプライムビデオでは追加料金なしで視聴することができたりもします。
そもそもAmazonでよく買い物する人であれば、Amazonプライム会員になることで「お急ぎ便」を無料で使うことができたり、プライム会員限定セールなどに参加できるので、それだけでも元は取れるはず。
Amazonプライムの特典
■対象の動画が見放題
■100万曲以上の楽曲が聴き放題
■プライム会員限定セールで買い物ができる
■対象のKindle本から月に1冊無料で読める(ただし、対応のKindle端末が必要)
■写真を無制限に保存できるクラウドサービス
■お急ぎ便を追加料金なしで使える
ちなみに、Amazonには、見放題のプライムビデオ以外にも「レンタル・購入」というサービスがあります。こちらは作品ごとに料金が発生するのですが、プライム会員にならなくても「レンタル・購入」は利用することができます。
また、支払いが年会費扱いなので、「もう見ないから、今月でやめたい」と思っても、1年分払ってしまった料金は戻ってくることはありません。ただ、その分圧倒的に安いですし、他のサービスを使えば元を取れないと嘆くようなことにはならないはずです。
>>Amazonプライムの無料お試しができる公式ページはこちら
まとめ:こんな人はこのVODがオススメ!
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]・日テレ系のドラマやバラエティが大好き!
・FOXチャンネルやナショナルジオグラフィックが好き!
・洋画や邦画はバランスよく見ることができればOK(最新作は見れなくてもOK)!
[/speech_bubble]そんなあなたには…?→Huluがオススメ
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=””]
・映画やドラマは新作も旧作もたっぷり見たい
・ただし、新作には別途お金がかかってもいい
・でも、月額料金は安く抑えたい
・音楽好き!ライブ映像がたっぷり見たい
・家でカラオケをしたい
[/speech_bubble]そんなあなたには…?→dTVがオススメ
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]
・とにかくたくさんの映画やドラマを見たい
・新作も毎月たっぷり見たい
・アニメもガッツリ見たい
・毎月動画を見る時間が取れる
・毎月買っている雑誌代を節約したい
[/speech_bubble]そんなあなたには…?→U-NEXTがオススメ
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=””]
・洋画をたくさん見たい
・高画質で映画を楽しみたい
[/speech_bubble]そんなあなたには…?→Netflixがオススメ
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=””]
・Amazonでよく買い物をする
・とにかく安い動画配信サービスがいい
・安くてもちゃんと定番映画は押さえたい
・動画以外に、音楽の聴き放題サービスも使いたい
[/speech_bubble]そんなあなたには…?→Amazonプライムがオススメ
また、誰でも加入できるわけではないので上では取り上げませんでしたが、こんな方なら…?
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=””]・スマホはauを使っている
・ドラマやアニメが好き
・旧作も見たいけど、毎月新作も見たい
・ヒマな週末とかにちょっと見るくらいのライトユーザー
[/speech_bubble]そんなあなたには…?→auビデオパスがオススメ【こちらで無料お試し!】
月額562円(税込み607円)で洋画約180本、邦画約250本、テレビアニメやドラマが約600シリーズ見放題になるauのサービスです。ドコモのdTVとは異なり、au契約者しか利用することはできません。
正直言って映画のラインナップはかなり少なく感じます。が、毎月540円相当の「ビデオコイン」が付与されて、それを使えば「見放題」のラインナップ以外の「新作」を見ることができるというメリットも。
あくまでau利用者で、しかもライトユーザーの方なら選択肢にはなるかと思います。
* * *
今回これらの5社を実際に詳しく調べたり利用してみたりして分かったのは、「どこも極端にサービスが劣るようなところはない」ということです。当たりまえですが、一定水準はクリアしているところばかりですので、あとは上に書いたような「自分の傾向」に合ったVOD動画配信サービスを選ぶのがいいでしょう。どの会社も「無料お試し期間」がありますので、お試しを有効に使いましょう。
また、各社とも配給会社との契約によって新しい動画がどんどん追加されたり、逆に契約切れでラインナップからこぼれ落ちたりする動画もあります。常に動画の数や種類は変化していると考えた方がいいでしょう。
なので、「絶対にこれだけは見たいんだ!」という特定の映画やドラマ・アニメなどがあるのであれば、まずはそれぞれの公式サイトから検索をかけてみてください。その上で予算も含めて会社を絞って、まずは「お試し」で使ってみるようにすれば、お目当ての動画も見ることができるし、使い勝手も確認したうえで本契約に進めるので無駄がありませんよ!