VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)という言葉をよく耳にするようになった昨今。その主役は何といっても「PlayStation VR」ですが、ゲーマーでもない限り手を出すのはちょっとハードルが高い商品でもあります。
そこで、庶民のための、一般人のための、「今流行りのVR体験をしてみたいな、でもお金はあんまりかけたくないけど」という人のための、格安VRゴーグルを発見しました。
それが株式会社ライブエンタープライズから発売されている「ハコトリップ」です。なんと1,200円でVR体験ができちゃうという強者です。こんなに安くて本当にVR体験できるの???という疑問もあったので、さっそく購入して試してみました。
「1眼タイプ」は主に小さい子供向け(12歳未満)のもので、目に負担が少ない仕様になっています。
360度の映像を見ることができますが、3D感がないので「VR体験」と呼ぶには物足りないでしょう。ホントの「3DのVR体験」をするのであれば、大人なら「2眼」を買うべし!
Contents
「ハコトリップ~2眼タイプ」の使い方
ハコトリップには、パッケージが8種類あるようです。そのうち「高所絶叫」「ホラー体験」「エクストリームスポーツ」「癒しの旅」が2眼タイプ、「恐竜体験」「動物王国」「海中探検」「飛行絶叫」は1眼タイプです。
私は最初あまり深く考えずに、「海の中のVR体験がしてみたいな!」と思って「海中探索」を購入しました。開けてびっくり、VR感のまったくない1眼タイプ…。パッケージにちゃんと「1眼タイプ」「2眼タイプ」と書いてありますので、確認してから買いましょう。あわてて2眼タイプの「高所絶叫」を追加で購入しました。
組み立ては簡単
箱を開けると本体と説明書が入っています。説明書の中に組み立て方が書いてありますので、それを見ながら組み立てます。マジックテープが付いているので、のりなどの道具も不要、簡単です。
1分くらいで完成です!
このように、レンズが2つあるのが「2眼タイプ」です。
「VRレビュー」というサイトから見たい動画を選択
ここで、スマホを用意します。付属のコンテンツガイドについているQRコードを「バーコードリーダー」で読み取ります。
すると、「VRレビュー」というサイトにつながります。100種類以上のVR動画があるので、自分が見たい動画を選択します。
VRレビューのサイト
下にスクロールしていくと、カテゴリーから動画を選べます。見たい動画を選びましょう。
ここまで準備できたら、スマホをハコトリップにセッティングします。
箱の中にスマホを取り付ける吸盤があります。ここにしっかり装着してください。
YouTubeの画面を3D仕様に設定
「VRレビュー」のサイトで見たい動画を選択すると、ページの中に「YouTubeでみる」というボタンがあるので、それをタップしてYouTubeに移動します。ここでYouTubeの画面の設定をしましょう。
画面の右下にビューワー(ゴーグルみたいな形のもの)のマークが出ていますので、それをタップします。
もし画面右下にマークが出ていないときは、右上の設定ボタン(下の写真の赤丸で囲んだ部分)をタップ。
すると画面左下にもろもろの設定が出てきますので、「Cardboardで視聴」をタップ。
下の写真のように、画面が左右2つに分かれて見えればOKです。
これで映像を3Dで見ることができる環境になりました。動画を見るたび、毎回この作業を行うようにしてください。
「Cardboardで視聴」の設定をしないと画面がブレブレで全然見えませんので、忘れないようにしましょう!
「ハコトリップ~2眼タイプ」で動画を見てみる
設定が完了したので、さっそく動画を見ました。ちなみに、初のVR体験です(笑)。
まずは、「VRレビュー」のページにあった「サメの群れの中にいるような気分を味わえる」動画を見てみました。
解像度をあげてもやや鮮明さにかける部分はありますが、それでも初心者にとっての「VR体験」という意味ではとても満足できました!最初は焦点を合わせるのが大変でしたが、慣れればすぐに3Dの映像が360度全方位から迫りくる臨場感を味わえます。大きなサメが自分の真横を通り過ぎるのを見て「うわぁ~!」と思わずのけぞったりしました(笑)。
ハコトリップを付けたまま後ろを振り向けば、何十匹ものサメがうようよと泳いでいるのが見えたり、顔を下に向ければ、海底に沈む古い船の残骸のようなものが見えたりします。「完全に自分は今海の中にいる」という錯覚までには至りませんが、手を伸ばしたらサメに触れそうな、そんな不思議な感覚になることは間違いありません。
1,200円という格安で体験できた初めてのVR、とりあえず文句なしです。
見るときの注意点
ハコトリップにはビューワーを頭に固定するバンドのようなものは一切ついていません。なので、上の写真のように、基本的には「自分の手で持って見る」ことになります。なので、長時間だと腕が疲れるかも。
そして腕が疲れる以前の問題として、VRで3Dの映像をずっと見ていると「VR酔い」になる可能性があります。実際私も、「ひゃ~!すごい!」とか言いながら次から次へといろんな動画を延々と見ていたら、案の定酔いました(笑)。30分くらいで気持ちが悪くなりました。
なので、長い時間続けて使用しないようにすること&座った状態で見るというのは絶対に守った方がいいです。
12歳未満の子どもは「1眼タイプ」を使うこと!
「2眼タイプ」は12歳以上が対象となっています。なので、12歳未満の子どもには「1眼タイプ」で楽しんでもらうようにしましょう。
これが1眼タイプのハコトリップ。
1眼タイプも組み立てはとても簡単です。1分あれば完成します。
レンズが1つなので、1眼ということですね。このタイプは目への負担が少ないのです。
2眼タイプと同じように、「VRレビュー」のサイトから好きな動画を選んでYouTubeに移動します。1眼タイプで見る場合は、YouTubeの画面をVR仕様に設定し直す必要はありませんので、スマホをハコトリップに取り付けて、そのまま動画を再生します。
1眼タイプは映像を3Dで見ることはできませんが、360度の全方位で映像を見ることができます。大人には少し物足りないと思いますが、ちびっこにはけっこう面白いと思いますよ。恐竜の映像は特にオススメです。
最初のVR体験にはちょうどいいかも
「VRってどんな感じなのか、とりあえず試してみたい」という人にとって、このハコトリップ(2眼タイプ)はちょうどいいのではないでしょうか。値段も安いですし、セッティングも簡単、それでもちゃんとしたVRを体験できます。
そしてもし「VR面白い!もっと深く体験したい!」と思ってハコトリップでは物足りなくなったら、より高価で高性能なゴーグルにステップアップすればいいでしょう。
VR体験の入り口としては、非常にオススメできる商品です。
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