ドコモが2018年に導入した新データ料金プラン「ベーシックパック」。
従来のデータパックやシェアパックが完全定額制なのに対して、ベーシックパックは
使ったデータ量に応じて料金が決まる
という仕組みになっています。
ベーシックパックの導入によって、これまであった
データSパック、データMパック シェアパック5・10・15は新規受付が停止となります。ただ、これまで使っていた人は引き続き上記のプランを使うことができるのですが、そこで疑問に思うのが、
ということですよね。
そこで、この新プラン「ベーシックパック」について、ドコモに電話して詳しく聞いてみました。
従来のデータパック・シェアパックとベーシックパックでは、どちらがお得に使えるのかをデータ使用量ごとに細かく比較。
また、ベーシックパックに変更する際の注意点についても詳しくご説明していきます。
Contents
毎月のデータ使用量ごとに、データパック・シェアパックとベーシックパックでの料金を比較
データパックとの比較
ここでは、毎月の使用量1GB~20GBで、データパックとベーシックパックの料金を比較していきます。
*ベーシックパックでも「ずっとドコモ割プラス」は適用になります。ここでは、便宜上「ドコモ回線使用15年以上」のプラチナステージで計算しています。
毎月のデータ使用量1GB以内
データパック | ベーシックパック | |
データ通信料 | 【S】3,500円 | 2,900円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -600円 | -200円 |
割引適用後料金 | 2,900円 | 2,700円 [安] |
毎月のデータ使用量1~2GB
データパック | ベーシックパック | |
データ通信料 | 【S】3,500円 | 4,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -600円 | -600円 |
割引適用後料金 | 2,900円 [安] | 3,400円 |
毎月のデータ使用量2~3GB
データパック | ベーシックパック | |
データ通信料 | 【S】+データ追加*(1GB1,000円) 4,500円 | 4,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -600円 | -600円 |
割引適用後料金 | 3,900円 | 3,400円 [安] |
毎月のデータ使用量3~5GB
データパック | ベーシックパック | |
データ通信料 | 【M】5,000円 | 5,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -800円 | -800円 |
割引適用後料金 | 4,200円 | 4,200円 |
毎月のデータ使用量5~20GB
データパック | ベーシックパック | |
データ通信料 | 【L】6,000円 | 7,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -800円 | -800円 |
割引適用後料金 | 5,200円 [安] | 6,200円 |
こんな人はベーシックパックへの移行を見送った方がいい
データ通信量が毎月1GB以上2GB未満の人⇒データSパックのまま変更しない方がいい データ通信量が毎月5GB前後の人
⇒データMパックのまま変更しないで、超過した月はデータを追加購入した方がいい データ通信量が毎月5GB~20GBの人
⇒ウルトラデータLパックが一番お得
シェアパックとの比較
家族でデータ量を分け合えるシェアパックの場合についても見ていきます。
ここでは、毎月の使用量5GB~30GBで、シェアパックとベーシックシェアパックの料金を比較してみました。
*ベーシックシェアパックでも「ずっとドコモ割プラス」は適用になります。ここでは、便宜上「ドコモ回線使用15年以上」のプラチナステージで計算しています。
毎月のデータ使用量5GB以内
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【5】6,500円 | 6,500円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -800円 | -900円 |
割引適用後料金 | 5,700円 | 5,600円 [安] |
毎月のデータ使用量5~6GB
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【5】+データ追加*(1GB1,000円) 7,500円 | 9,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -800円 | -1,000円 |
割引適用後料金 | 6,700円 [安] | 8,000円 |
毎月のデータ使用量6~7GB
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【5】+データ追加*(2GB2,000円) 8,500円 | 9,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -800円 | -1,000円 |
割引適用後料金 | 7,700円 [安] | 8,000円 |
毎月のデータ使用量8~10GB
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【10】9,500円 | 9,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -1,000円 | -1,000円 |
割引適用後料金 | 8,500円 | 8,000円 [安] |
毎月のデータ使用量10~11GB
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【10】+データ追加*(1GB1,000円) 10,500円 | 12,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -1,000円 | -1,200円 |
割引適用後料金 | 9,500円 [安] | 10,800円 |
毎月のデータ使用量11~12GB
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【10】+データ追加*(2GB2,000円) 11,500円 | 12,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -1,000円 | -1,200円 |
割引適用後料金 | 10,500円 [安] | 10,800円 |
毎月のデータ使用量12~15GB
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【15】12,500円 | 12,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -1,200円 | -1,200円 |
割引適用後料金 | 11,300円 | 10,800円 [安] |
毎月のデータ使用量15~30GB
シェアパック | ベーシックシェアパック | |
データ通信料 | 【30】13,500円 | 15,000円 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージの場合) | -1,200円 | -1,200円 |
割引適用後料金 | 12,300円 [安] | 13,800円 |
こんな人はベーシックシェアパックへの移行を見送った方がいい
回線全体のデータ通信量が毎月5GB以上7GB未満の人⇒シェアパック5のまま変更せず、1GB追加オプション(またはスピードモード)をその都度使った方がいい 回線全体のデータ通信量が毎月10GB以上12GB未満の人
⇒シェアパック10のまま変更せず、1GB追加オプション(またはスピードモード)をその都度使った方がいい 回線全体のデータ通信量が毎月15GB以上20GB未満の人
⇒ウルトラシェアパック30が一番お得
ベーシックパックでもデータの繰り越しはできるのか?
データパック・シェアパックの場合は、あまったデータを翌月まで繰り越して使うことができますが(データSパックを除く)、ベーシックパックではデータの繰り越しはできません。
ベーシックパックは、あくまでも「使った分だけ払う」というのが基本コンセプト。なので、「データ量があまる」という考え方がないのです。
ベーシックパックを使う際の注意点
20GBまでは自動的に料金があがっていってしまう
ベーシックパックは、下の図のように使ったデータ量に応じて料金が適用されるという段階的な料金体系となっています。
自動的に適用されるので、自分でデータ使用量の上限を設定することができません(ベーシックシェアパックでは、端末ごとの上限設定は可能)。
なので、一番注意したいポイントは、
ということ。
具体的に言うと、たとえば「毎月5GB以内で抑えたい」と考えている人の場合。
うまく5GB以内で抑えられれば料金は5,000円ですが、もし5.1GB使った場合には自動的に次の料金ステップである「5~20GB=7,000円」が適用になってしまいます。
ここが、これまでのデータパックとの一番大きな違いなんですね。
データパック | ベーシックパック |
5GBのプランなら原則5GBまでしか使えない | 5GBを超えると自動的に次の5~20GBのプランに移行 |
データ通信量が超過した場合には、 ・低速モードで使う(追加料金なし) ・1GB追加で購入して使う(1GB=1,000円) ・あまったデータ量は翌月に繰り越せる | ・料金も5~20GBの料金が適用 ・20GB使い切らなくても、データを翌月に繰り越すことはできない |
「データパックS・M」「シェアパック5・10・15」から移行すると二度と戻れない
データパックS・M、シェアパック5・10・15は、2018年5月24日で新規受付が終了となっています。
これらのプランを今使っている人はそのまま継続して使うことはできますが、もしベーシックパックに変更したあとで「やっぱりデータパックS・M(シェアパック5・10・15)の方がよかった」と思っても、二度と同プランに戻すことはできません。
*ベーシックパックからウルトラデータLパック、ウルトラデータLLパック、ウルトラシェアパック30・50・100に変更することは可能です。
ですので、上に掲載した料金比較表をしっかりチェックして、自分の平均的なデータ通信量だとベーシックパックに変更した方が得なのか、それともデータパック・シェアパックのままの方が得なのかをよく調べてから判断するようにしてください。
まとめ
まずは、毎月自分がどのくらいデータ通信量を使っているのか、平均的な数値を一度チェックしてみましょう。
その上で、データ通信量ごとの料金比較を見ながら、自分が一番お得に使えるプランはどれなのかを確認して、データパックのまま継続するか、それともベーシックパックに移行するかを決めることをおすすめします。
個人的には、データ通信をほとんど使わない(wifiがほとんどとか)という人以外は、とりあえず現状のプランを維持しておいた方がいいかなーというのが、いろいろ調べて行きついた感想です。
ちろん、ベーシックパックに移行した方が安くなるパターンもありますので、上のデータ使用量別の比較表をよく検討して選んでみてください。